第5話親友


「え~それ本当に大丈夫?」


「大丈夫だよ、たぶん…。」


「SNSって言っても、出会い系じゃない。事件とか多いし、」


「だって出会いなんてないし。」


中学時代の友達-まみは若い時に結婚して今はシングルマザーである。


「職場のチャラい子、名前なんだっけ?」


「田中君?ないない。」


「何で出会い系よりはマシよ。」


まみは、ビール缶を持ちながら言った。


「だってチャラいし、ヤリチンって話だし。別にアプローチされてる訳でもないしね。」


「お尻はしっぽさん?だっけ?」


「若林さん。」


「40代前半でしょ?結婚してるんじゃないの?そしたらあんた不倫だよ。」


「あ…そうか。」


「あ…そうかじゃなくて確認しなさいよ。そこ一番重要だからね。」


「考えもしなかった。」


まみは、呆れたような顔をした。



「わたしは、不倫大嫌いだからね。」


まみは、元旦那が浮気して離婚しているからよこしまな関係が大嫌いなのだ。


そっか、不倫…。確かにあんな素敵な人が結婚してないわけないかな…。


「本当に気を付けなよ。不倫はハマッたら抜け出せなくなるよ。」


「そっかぁ…。今度、会ったら聞いてみるよ。」


「あんたは、昔から天然ちゃんが抜けてないわね。」



「あ、田中君、まみに紹介しようか?」


「え?ヤリチン男を?」


「わりと合うかもしれないよ。」


まみは、少し、考えて聞いてみると答えた。


シングルマザーは、大変なのだ1人で父親母親にならなくてはいけないからだ。


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