第10話 慰安旅行当日4

一足先に部屋に戻った俺はテレビを付け、部屋でぼーっとしてした。



俺、鼻血とか中学生かよ…



鼻にティッシュペーパーで詰め物しながら、俺は考えにふける。



三浦さんの身体、凄かったな…色白で、それでいて、胸筋とか、上腕二頭筋とか、完璧すぎるっ。



ノン毛でもあれで責められたら…



俺は良からぬ妄想をしてしまう…





潤…さっき何想像して鼻血出しちゃったの?



もしかして…俺の裸?



もっと、もっと、見たい?




トントンっ!




そこ迄妄想した所で、襖がノックされた、俺は慌てて現実に戻る。



「早坂ー、大丈夫か?開けるぞー。」



三浦さんと中村だった。



俺は「はい。もう大丈夫です、のぼせちゃったのかなぁ、ははは。」と言った。



中村が近づいてきて、俺のおでこを触りながら



「なんか、まだ顔赤いなぁ…大丈夫か?」



い、いや、それは三浦さんで良からぬ妄想をしてたから…とは、勿論言えるわけもなく。



「そ、そう?もう、鼻血も治まったし、大丈夫だよ、心配させて悪いな、中村。」



「いや、横になった方がいいよ、俺が側にいてやるから」



「じゃ、じゃあ、夕食迄、寝てようかな」



俺は何だか、心配してくれる二人に申し訳なくて、引っ込みがつかなくなって、そう言った。



「とういうことで、早坂の事は俺に任せてください、三浦さん。」



そう、中村が言うと



「そうか、じゃあ、部屋に戻るな。早坂、お大事に。」



気のせいだろうか、少し寂しそうな顔をした三浦さんは、そう言って部屋を出ていった。




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