第9話 慰安旅行当日3
「気持ちいいっー」
露天風呂は8畳位の岩風呂になっていて、そこから覗ける景色は、下の町並みを見渡す事が出来、格別なものだった。
しかし俺は景色そっちのけで隣に座っている三浦さんが気になってしょうがない。話し掛けられても目のやり場に困る。
横目でチラッと見てみると、風呂場だからだろう、眼鏡のはずした三浦さんはとっても格好よかった。
じょ、上半身裸…やっぱり、三浦さんは痩せマッチョだったんだ…あ…ち、乳首から毛が生えてる…。
何処に目をやってるんだと、俺を変態だと罵るなら勝手にしてくれ!
でも、でも!
想像してくれ、好きな人と一緒にお風呂とか、ノーマルならどのシチュエーションであるんだよ!心臓がバクバクで、ちょっとでも刺激されようものなら身体はきっと反応してしまう!
もう無理!
そう思った瞬間、俺は鼻から温かい液体が滴るのを感じた。
手で拭うと…は、鼻血!
それを見た二人は
「お、おい、大丈夫か!?」
「のぼせたのか、おい、大丈夫か!?」
二人の手前、もう、のぼせたって事にしよう…。
「ちょっと、ぐ、具合悪いんで先に、あ、上がります!」
そい言って心配する二人を残して俺は風呂場を後にした。
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