三谷幸喜さんのポワロ翻案作品のささやかな共通項

1、有名原作なので、知ってる人は即だれが犯人が分かるので、いわゆる倒叙とうじょもの、つまり三谷作品では古畑任三郎のような形のドラマになっている。

 そのため、推理自体より、関係者のドラマがメインとなる(そして、それはクリスティ作品と相性がよい)。

2、オチが考えようによっては、ビターなオチになっている(特に今回の黒井戸殺し)。

 犯人が逮捕されたりといったカタルシスに欠けるが、これもクリスティ作品を考える時に重要な部分だと思う。

 ついでに書くと、僕の黒井戸殺し感想は

「ABCやカーテンの翻案してよう。

今回の黒井戸殺し観る限りでは、カーテンは絶対面白くなるから」

であります。

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