ふきのとう

春の兆しがこぼれている

あの土手に伸びるつくしは

背高比べをして遊んでいる

緑吹いてきたあの山の木は

元気に挨拶をしている

ふわふわと なんだか浮足だってしまう

川のせせらぎも 子供の足音も 心なしか明るい

いつもと同じ景色 それなのに いつもと違う景色

一つ見つけるたびに 自然と笑みが浮かぶ

淡い春色の空気は

厳しくもおおらかに 私達を包んでいる

ああ 少しだけ甘くて 少しだけ暖かい

春の真ん中の たまらなく笑顔な日

慌ただしくしていた足を止めると

ふと気づいてしまう そんな春の一面


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