はれた
君の涙に見惚れていたんだ
君の瞳に吸い込まれていたんだ
気づいていたかい
僕の視線 気持ち 動揺
それに憂鬱と恥ずかしさと虚しさ
言葉を交わす度 高鳴ったね 高まったね
表には 出さなかったけど
魚が水を求めるように
風が砂を運ぶように
自然に 恋なんて意味ないなんて口先で笑いながら
僕は求めていたんだ 君を
自問自答を繰り返し
心の自傷を止められずに
毅然にしていたつもりだった
夜空にぶちまけたい気持ち抑えていた 痛いな
君の姿を忘れかけていたんだ
昔の君を知ってるだけなんだ
笑っているかい
僕を射止めた 仕草 声
可愛さに溢れて代わりなんていない
虚しく響く琴線が虚ろに届かず響く
踏み出せない泣きそうだよ
振り返らずに行って欲しい
僕は一人で心を砕くから
輝いたままに生きて欲しいなんて 身勝手だと思いながら
大切に想いたかったんだ 君を
悲しみともつかない
悔しさともつかないモノがある
ああこれ 分かってしまった 踏み出せないヤツの失恋の仕方なんだって
海が見える 空が見える
訳のわからない衝動にかられ でも気づかないようにして
流れ流れて
魚は空へ飛び立っていく
風は貴方を優しく包み込む
普通に恋なんて出来るはずないって 心から諦めながら
ずっとずっと想っていたんだ
自問自答はもういいや
考えてもしょうがないこともある
毅然にしていたつもりだった
夜空にぶちまけたい気持ち抑えていた
結婚するそうだね
友達から聞いたよ
おめでとう、
おめでとう。ありがとう。
諦めがついたよ。
僕はやっと、やっと、前に進めるよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます