第2話 あざとい沙々ちゃん
吉木尚久side
僕の隣の席の亘沙々はあざとい。
「実咲ちゃーん!おはよー」ニコッ
「桔平くーん。一緒に帰ろー」ニコッ
いちいちニコッと笑いながら喋りかける。スキンシップが多くて誰よりも可愛い。自重してるだろうな。あれは。
そんな亘さんを好きな人間はあとを絶たない。
「…可愛いよな。亘さん…」
「桔平の彼女じゃなきゃ奪うのに!」
そんなことを言うクラスの男ども。
可愛い…?どう考えてもあざといだろ。
ぶりっ子?ってやつじゃないの?
絶対性格悪ぃよ。顔に出てるし。
そんなことを考えながら亘さんの手から消しゴムを取った。
この人自分のこと可愛いと思ってんのかな?
そんなことを一瞬考えたが、すぐにノートに目を移した。
それより今は次の時間の提出物の方が大事だわ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます