第15話 15


夏休みが、終わり 2学期が、始まった。

始業式のあとの2時間目と3時間目を利用して、真央達のクラスでは、ロングホームルームが行われていた。


「さーて、まずは 委員会決めね まず、一番決まらないクラス委員 やりたい人ないかな?もしくは、推薦でもいいけど。」


鈴木先生は教室を見渡す 波奈が手を挙げる。

「はい 田中さんやるの?クラス委員」

「 いいえ 私は、長谷川さんと橋田君を推薦します。」

と波奈 は、言う。

「 ちょっと 待て なんで 俺らなんだ」

「 そうだ 」

真央と渉が抗議の声をあげるが、先生は無視して

「 橋田君と長谷川さん以外に、立候補いない? 2人をクラス委員に するの反対な人は、手を挙げて はい、いない じゃ 決定 2人よろしくね。」

本人達の 意思とは、無関係に あっさりクラス委員が決まった。

「なんで、俺らなんだよ。」

文句を言う真央を渉が、宥める。

「まあ、決まったもんは、しゃーない 頑張るしかないな」

「 うー渉がそう言うなら頑張るよ。」

「 一緒に 頑張ろうな 」

「うん」

渉は、真央の頭をポンポンする 真央は、うっとしいげに渉の手をはらう。


「はい、そこじゃれるのあと とっと、別な委員を決めて、体育祭の話もするんだから」

鈴木先生は、2人を注意すると 話を進める

「 図書委員は立候補 はい次」


他の委員も 決まり 鈴木先生は、体育祭の話を始める。

「 体育祭は、今月末の 日曜日に行われます。

で、出場種目は、個人が クラス対抗リレー 400メートル走 障害物競争 団体が、一年男子が、台風の目 女子が 棒奪いです。で、運動部は、クラブ対抗リレーがあります。」

鈴木先生は、黒板に 書きながら説明する。

「まず、各自出たい種目に 手を挙げてください。まずは、クラス対抗リレー」

鈴木先生が、種目を言って 手を挙げた 生徒の名前を 黒板に、書いていく。

希望者多数の場合は、ジャンケンで 決まった。

真央は、400メートル走 未希と波奈は、障害物競争 渉は、クラス対抗リレーに 出場する事に、なった。


「 あっそうだ 夏休みに クラス旗のデザイン考える宿題あったよね? あれも きめちゃう?今 時間あるし 」

鈴木先生は、生徒から特に異論が 出なかったので、クラス旗のデザインを 描いた紙を提出させた。


ちなみに、クラス旗のデザインは、風景画と一緒に 美術の先生がちゃんと評価して 2学期の成績に反映される。

クラス全員34名のデザインが、黒板に貼られ番号をデザインの下に書かれた。


生徒が 自分が良いと思った デザインの番号を紙に書いて 先生が、用意した、箱に入れた。


「 はい、14 番が、一番多かったです。

ちなみに、長谷川さんだね。」

と クラス旗のデザインは、真央の考えた物に決定した。


放課後、部活のない 真央と渉は、一緒に帰りながら 話してた。

「 そういや、 選手入場の時 クラス旗 先頭で、持つんだろ?」

「そうなんだよ あーやだな。」

「 俺は、お前が 心配で、演奏に集中できないかもな」

「 俺の心配より、演奏の心配しろって」

「 真央って 案外 ドジだからな 心配なんだよ。クラスマッチの時みたいに、転んだりしないか」

渉の一言に、真央は ぷくうと、頬をふくらませ、

「 俺 そんな ドジっ娘 じゃねーもん」

と むくれた。

「 はい はい まあ、転んでも ちゃんと 救護テント連れてってやるよ。 姫抱っこで」

「ぜえーったい転ばない もん 俺 」

真央は、顔を真っ赤にして怒る 。

渉は、そんな、真央を見て 笑いながら

真央の怒った顔 可愛いと 思った。

口に出して言うなら きっとへそを曲げるから言わないけど そんな風に考えながら 怒る真央を宥めた。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る