第14話14
8月の終わり 未希と波奈 真央の3人は、電車で隣町のショッピングモールへ来ていた。
「真央は、何買うの?」
「んー 秋物 いくつか な」
真央の私服は、実のところ そらのお下がりが多いが、 必要に応じて 買いたしてる。
「 だったら スカートも買えば?真央ってキュロットとかしかはかないよね。」
「 うーん、スカートかあ 学校以外じゃはかないよな ほとんど 」
真央は、2人の服をみて言う。
未希は、白いロゴTに黒と白のギンガムチェックのフレアスカート 波奈は、ピンクのセーラー襟のワンピースを着ている。
真央は、ノースリーブのピンクのブラウス
に ミニのフレアスカートにみえるイエローのキュロットである。
真央が、キュロットばっかりはくのは、スカートより動きやすいから ちなみに、デニムパンツは、ほとんどはかない。
「スカートだけじゃなくて ワンピもいいよね」
と 波奈
「うーん どっちかまようけどな」
「迷うなら両方 買っちゃえ」
「 そうしなよ」
2人にのせられ、真央は
「 そうしよかな よし、買う」
3人は、モール内の ティーン向けの服を扱うショップへ入った。
「 チェックのシャツワンピ可愛くない?」
「可愛いけど、買うのか?」
「ううん。真央に 似合うかなって 思ったの」
波奈に 言われて 手にとってみる。
「 試着してみるかな? 」
「してきたら?」
「してくる。」
真央は、赤いチェックのシャツワンピを持って試着室に行く 店員さんに、試着していいかきいてから、試着室に入る。
真央は、着ている服を脱いで着てみる
「思ったより いいけど、やっぱり 足 すーすー するかも」
そこは、我慢するしかない と思う。
気に入ったので、買う事にする。
「 他も、欲しいよな。」
「真央 開けてもいい?」
「 いいぜ 」
未希と波奈が カーテンを開けて、
「可愛い 似合う」
「 言った通りでしょ。ねっ真央 これも 着てみてよ 」
波奈が、持つ 服をみて真央は、渋い顔して
「 それ 着るのかよ さすがに、俺には 似合わないと思うけどな」
「 いーから 文句は、着てから 言いなさい。」
「そうよ。真央 着てみるの」
「うー わかったよ。」
真央は、しぶしぶ 服を受けとる。
「 これ、なあ 可愛すぎだろ」
真央は、受け取った服をみる トップスは、
ブラウスにリボンタイ 暖かみのあるオレンジのニット 青と黒のチェックのスカート
「とりあえず 着てみるか 」
真央は、シャツワンピを脱いで、カーテンごしに、未希に手渡してから、渡された 服を着てみる ブラウス リボンタイとスカート
「 なんか 変だよな。渉がみたら どういうか 絶対に 変とか 言うと思うけどな」
鏡に写った自分をみて そんな 感想を言う。
「真央は 開けるよ。」
「 ああ」
シャっとカーテンを波奈が 開ける。
2人は、一瞬 かたまる。
やっぱり変なんじゃねーか 真央は、そう思ったけど
「 やっぱり、可愛い ね」
「 うん 私の見立てに間違いは、なかったわ」
未希は、満足そうに 頷き、
「 これと、さっきの シャツワンピね 決まり。」
「 えっちょっとまてよ。さっきのは、ともかく、こっちも 買うのかよ!」
「 当然 文句ある?」
未希が 眼鏡をキラリと光らせて 言う。
未希の迫力に押された真央は、
「わかったよ。買います。 買えばいーんだろ」
カーテンを閉めて 来てきた服に着替える。
試着した 服を丁寧にたたんで、シャツワンピと一緒に レジで、会計を済ます。
そのあとは、雑貨屋さんで、アクセやバックを買ったり 世界的に有名なネズミのキャラクターのグッズを扱うショップへ入ったり、
ゲーセンで プリクラを撮ったりして過ごした。
夕方、ショッピングモール近くの駅から電車に乗って 帰る時 未希は、
「 真央 帰り うちに、よってって 」
「 なんで?」
「 さっきの服を 写真に撮って 橋田に、送るのよ メールで、喜ぶよ。絶対 」
「わかったよ。 」
電車から、降りたあと ソッコー未希の家に行き、真央はしばらく モデルの真似事をさせられた。
夕方6時 今日も 地獄の吹奏楽部の練習を終えた、渉は、家に着くとリビングで くつろいでいた兄 弘が、
「 渉 ケータイなってたぞ」
と携帯電話を放ってくる。
上手く キャッチした渉は、携帯電話を開く
「 なんだ、南じゃねーか 」
とメールを開く。
「あー 真央 めちゃくちゃ可愛い」
と叫んだ。
弘にうるさいと頭を叩かれるが、気にしない
2階の自室へ入ると しばらく真央の写真を眺めていたとか。
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