第11話11

「いきなり、告白 うれしいけど 」

渉は、一度言葉をきる。

「けど?何?」

真央は、焦れて 言う。

「 放課後まで、待ってくれ返事 頭冷やしたいしな それに、少し前から俺な お前に、訊きたい事も、あったんだ 放課後 その時に

告白の返事も含めて 話そ な!」

「うん、わかった。」

真央は、渉がいつになく真剣な表情(かお)で 言ってきたので 断るにも断れず

思わず、了承してしまった。

「 放課後、体育館の裏で、待てってくれ

いいな?」

「うん」

そのあとは、何もなかったように保健室へいき 真央の膝の手当てをすまして クラスメイトの元へ戻った。



放課後、真央は、未希と波奈の誘いを断り、体育館の裏に向かう。

「訊きたいことって なんだろ?」

真央は、あれこれと考えたけど、思い浮かばない あるとしたら、一部の人間を除いて秘密にしてる、特殊すぎる自分の事情くらいしか思い浮かばない。

「悪い まったか?」

「 いや、そんなに待ってないし で、俺に訊きたいことってなんだよ。」

真央から切り出すと不意をつかれた 渉が

苦笑いして、

「俺から言うべきなんだけど、まあいいか

回りくどいの嫌いだから、単刀直入に言う。3月に、高校生の兄妹が、トラックにひかれた事故あったよな、お前、亡くなった高校生は、親戚だって言ってたし 桃子さんも、身寄りのないお前を養子にしたと言ってた。 でもよ、親戚の子を養子にしたってのは、わかるけど、名前が一緒なのは偶然か? 亡くなった高校生 男の方も 真央って名前だった。図書館で新聞探して確認したからな」

真央は、覚悟を決め言った。

「今からとんでもない話するけど、全部真実だ。」

真央は、今までの事を話した。

「という訳で、この体なの。」

真央は、渉の顔を見る。

普通は、こんな話 信じないよなとか、思ってたら 渉が質問してくる。

「他に知ってるやついるのか?」

「未希と波奈 未希の兄貴は、俺が、男だった時の友達なんだよ。未希は、そいつ 通じて知ってるんだよ。」

真央は、説明する。

「未希と波奈いなかったら、普通に、中学生生活送れてないよ。」

と、言って真央は、心の中で付け加える。

流石に猫のそらが 実は、妹のそらで、しかもしゃべれる猫に生まれ変わった事は、2人も知らないけど。


渉は、真央の肩をつかみ

「じゃ、問題ねーな いきなり告白の返事

俺も好きです」

と言って真央を抱きしめる

「お前が、心配するから、言うけど 別に、お前が、元男とか 関係ねぇからな

長谷川真央全部が、好きなんだからな」

「よく、恥ずかしいセリフ 言えるな お前」

「お前、人が、格好よくきめたのに、壊すなよ ムード」

渉が、ため息を、つくと 真央が、

「だって、恥ずかしいんだよ。」

と言った。

「まあ、いいけど。」

そのまま、2人は一緒に帰った。


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