3章 真央の鯉?いや、恋です
第10話10
「 そこ、ねらぇ」
「ボールに当たるぞ 動きまわれ!」
7月の初め中島中学 では、クラスマッチが、行われていた。
競技は、ドッジボール しかも、使用するボールは、バレーボール。
「バレーボールでドッジボールするのは、どうかと思うよな 当たるとめちゃくちゃ痛いし。」
「 だよな」
真央は、コートの外で、よそのクラスの試合を見ながら、仲の良い女子と会話してた。
未希と波奈は、別のコートに行って隣のクラスのイケメンを見たいとかで、そっちに行っている。
一緒に話してる女子生徒の名前は、信田 圭(しのだけい)髪をショートカットにした活発な少女である。
性格がサバサバしていて皆から好かれてる。
「それにしても、長谷川があんなに活躍するとは、思わなかった 体育もうちょい 本気だしなよ。」
「今、陸上競技とマット運動しかやってないじゃん 両方キライなんだよ。バスケとかバレーとかのが、燃える。」
「なるほど、けど そんなに、球技好きなら バスケかバレー部に入ればよかったじゃん」
真央は、首をふって
「入りたかったけど、大会とかで練習遅くなるだろ?だったらさ 母さんが締め切り前とかになったら、家事出来ないから困るんだよ。
美術部なら 週3回だし 絵かくのすきだしな」
「 そっか、変な事言ったね。ごめん」
「別に、謝る事じゃねーよ 次俺らじゃん、行こうぜ。」
真央は、そう言って圭を促す。
コートへ入ると、真央は、外野へまわる。
試合が、スタートする。
「いけー長谷川 当てろ!」
「任せとけ、うりゃあ」
敵の内野へ向けて勢いよく真央は、ボールを、投げる。
けれど、かわされ 逆に 真央のクラスの内野へ投げられる。
かわしきれなかった 波奈に当たる
「ごめーん、当たっちゃったよ。」
「俺が、うまく投げてりゃよかったんだよ。」
と真央は、周辺を見渡しボールが飛んでくるほうを、予測しながら頭を動かす。
「よし、次こそ!うらあ」
真央は、ボールをなげる今度こそ当たった。
当たった人間が、内野から外野にてでいく。
真央は、内野に、入ってくとさっきのお返しとばかりに、しつこく狙われる。
持ち前の運動神経を生かして逃げまくる。
「あーもう、チョロチョロとムカつく」
怒り狂った、相手チームの外野の選手がおもいっきり投げたボールを避ける真央 けれど、足がもつれ勢いよくこける。
「真央 」「長谷川」
審判にタイムをかけて 未希と圭がかけよる。
「大丈夫?」
「いってー膝 擦りむけた。」
と真央は、むくりと起きて膝をみせる。
「あんた、すぐ、保健室へ行きな!」
「というわけで、橋田 真央を連れてけ」
「そりゃもちろん」
と橋田は、真央に手を貸そうとする。
「ひっ1人で立てる」
真央は、すくっと立ち上がりスタスタと歩いて、保健室へ向かう。
橋田も後を追う 真央はついてくんなと、言うのを我慢した。
「保健室行く前に膝洗っとけ」
と水道まで、真央を連れてく。
「うん」
真央は、ジャーと水をかける。
「いったー しみる。」
「ほれ、ハンカチ」
橋田がハンカチを貸してくる。
「ありがと 渉」
ボソッとお礼を、言った真央に 橋田は、
「今 なんて言った?」
「ありがと 渉 これで、いいだろ何度も言わせるな」
「俺は、何度もききたいの」
「下の名前ならいつでもよんでやるよ。だって
俺、お前の事好きなんだよ。悪いか!」
真央は、思わず言って後悔する。
「えとな」
「えーと なんて言いました?真央さん」
微妙な空気が2人の間に流れた。
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