第7話 6
「あれー ここにクラス写真があるよ?なんで?」
「前きた時は、そこに写真は、なかったわよ。なんでかな?」
放課後、中間テストの勉強を一緒にするのに、真央の家によった 未希と波奈が、真央の部屋に、入るやいなや、机の上のデスクマットに挟まれた 入学式で撮影したクラス写真を発見し、その理由を真央に質問していた。
「 別に、橋田の顔が部屋でも見たいからとか じゃないぞ 」
「ほー ほー 真央は、橋田くんの事が好きで仕方ないと」
「 好きかどうか、まだ わかんねーよ 気になるのは、気になるけど」
真央の発言に、2人は、キャーっと声をあげる。
「 今は、そんな事より勉強だ 勉強」
と真央は騒ぐ2人を叱ると、部屋の真ん中に折り畳み式のテーブルを置く。
2人は、不満そうな顔をするも テーブルのまわりに座ると鞄から、教科書、ノートを出して、勉強をはじめた。
勉強開始して、1時間もすると集中力も途切れてくる。
未希に、数学を教わりながら問題を解いていた波奈が口を開く。
「そういえば、テストが終わったら 皆で 水族館に行かない?」
「水族館 ? あそこ 改装中じゃなかったか?」
と真央 ここから バスで1時間くらい先に行ったらある中島市の外れ海に近くにある小さな水族館 古いので改装中だった。
「 先週、改装すんだってうちの姉さん言ってたよ。」
「ふーん 皆って言ったけど、他に誰誘うんだよ?」
「 秘密だよ ね 未希 」
「うん 秘密 」
ニヤリと笑う2人を見て どうせ ろくでもない事考えてるんだろと思った。
真央達が水族館に行く話をしてる頃 。
ピロピロと鳴った携帯を開く橋田
『 ターゲット M 水族館へ行く事OKしましたぜ(  ̄▽ ̄)』
「よっしゃあ」
携帯にきたメールを 読んで、橋田が叫んでいた。
「何が よっしゃあだ バカ弟、 勉強に集中しろ 」
と、頭を叩かれる。
「 いってぇよ、兄貴 それより聞いてくれ」
「どうせ、例の俺っ子とデートだろ?」
「なんで わかるんだ」
橋田は、大学生の兄
「渉(わたる)ほど 分かりやすい奴いないからな、それに、13年もお前の兄やってりゃな」
そう言われて、ぐうの音もない 橋田 は、黙る。
無駄話は、終わりとばかりに、弘は、弟を一喝する。
「 デートしたけりゃ中間で、オール80以上狙ってみろ それ以下なら 休みは、俺が勉強みてやる 容赦なくしごいてやる。」
「俺に不可能は、ない よし やってやる テストでも なんでも、こい」
母から弟の成績向上を仰せつかってる弘としては、単純な弟を操縦するには、このネタは、使えると 密かに思っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます