第2話 2

「 早く 起きなさい 遅刻するわよ」


長谷川真央の1日は、そら に 叩き起こされるとこから 始まる。

「 わかったよ。」

真央が布団から出てくると そらは、真央のパジャマを前足の爪に引っかけ脱がそうとする。

「何しやがる 破れるだろうが」

「私が着替え手伝ったあげる」

「余計なお世話だ離せ! 」

「えー」

そらを無視して真央は、着替え始めた。

真央は、パジャマを脱いで、ポロシャツ、スカート, ブレザーと身につけてく。

「これ、忘れてる」

そらは、スパッツを前足でしめす。

「やべ、忘れてた。」

スカートの下からスパッツを履いて最後に白い靴下をはく。


洗面所で、顔を洗い 寝癖を直す。

「お早う真央ちゃん」

「お早う母さん」

母桃子に挨拶すると 席について朝食を食べる。

ちなみに、今の姿になってから真央ちゃんと呼ばれてる桃子に辞めてくれと真央は、言ったが桃子は、かわいいからいいじゃないと

言って聞かない。

桃子は、反抗しては、いけない存在である。


歯磨きして、この姿になって生前?のそらのように肩より下まで伸びてるので2つに結ぶ。ただ結ぶのでは、なく そらのこだわりで ツインテールにする。

「やっぱりツインテール似合うわね」

「なんでツインテールなんだよ別にお下げとかでもいーじゃねぇか」

「だってかわいいし、校則には、違反してないもの」

そらの言ってる事は、間違いではない 校則では、長い髪は、1つか2つに結ぶ事になってる。

そんなやり取りしてると、玄関から 呼び鈴の音がする。

「やべ、行ってくる」

「行ってらっしゃい」

そらは、洗面台から降りると真央について玄関までやってくる。

「真央、お早う」

「お早う、未希 、波奈」

友人の 南 未希と 田中波奈が待っていた。

未希は、3人の中では、一番身長が高い152センチ。髪は、真央と同じくらいの長さで三つ編みしている、眼鏡をかけていて優等生な感じ 実際入学直後のテストでは、クラスで一番だった。

波奈は、真央と同じくらいの身長147センチ。

髪を頭の上でお団子を2つ作ってる。

どっちかといえばほんわかしたのんびり屋さん未希とは、小学校からの親友らしい間反対な性格だが、バランスが取れて丁度いいらしい。


「そらちゃん、 偉いね毎朝 ちゃんとお見送りして」


「本当に忠犬ならぬ忠猫ちゅうねこだよね。真央が、帰ったらお出迎えするし」

「……でも、母さんの言うことのがよくきくぞ 俺なんかごはん係にしか思われてねぇよ。」

「そうなんだ」

そんな会話を交わしながら 学校へいく。

真央達の 通う中学校 中島市立中島中学校は、長谷川家から歩いて10分程まわりは、住宅団地と、田畑が広がる田舎である。


3人は、教室へ入るとそれぞれの席に、鞄を置いてから、真央の席のまわりに集まり、他の女子を交えて、予鈴が鳴るまで、おしゃべりで、盛り上がる。

真央は、聞き役に徹しながら 女って話題尽きないよなって思った。

朝のホームルームが、終わると本日の一時間目は、体育である。

それぞれ、体操服の入った学校指定のサブバックを抱え更衣室へ向かう。

真央は、こっそりため息をつく。

昨日、そらから 着替え方は、教わったが果たして上手に着替れるか 心配である。


更衣室では、まわりの女子が着替え始める

他の女子が気になるが、それどころでは、ない。

そらに猫キックと猫パンチと猫キックを 受けながら教わった通りに着替えてく。

まず ポロシャツの袖から腕をぬいて下へ出すそこから 体操服の裾から腕を通しながらポロシャツを上げてき体操服も上げて頭を通してから、ポロシャツを抜く。

短パンは、スカートの下から履く。

最後は、ジャージを着ておしまい。

「出来た。」

真央は、ホッと息をはいて、そう言った。

今日の体育は、集団行動をやらされた。

2週間後にテストをすると言われ お決まりのごとくえーっと声が上がった。


体育が終わり体操服から制服へ着替え教室へ戻ったとき 隣の席の少年 橋田が、ブレザーを着ずポロシャツだけでいた。真央は、席に着くと、肘を擦りむいてるのが見えた。

「 橋田 転んだの?」

「ああ まあな」

「ふーんじゃ、これ、やる」

と 真央が出したのは、猫のイラストが書かれた絆創膏を渡す。

「あいにく、こんなんしかねぇんだよ 普通のきらしてんだ、悪いな」

橋田は、絆創膏を真央へ突き返してくる。

「バカ野郎、男がこんなん貼れるか!」

「でも、まだ血が出てるだろうが 制服が汚れるぞ やるって言ってんだから素直に受けとれよ。」

真央は、橋田に無理矢理渡す。

「サンキュー」

橋田は、それだけ言って側を離れた。うつむいた顔を真っ赤にして。

「変なやつ」

真央は、橋田がなんであんな反応したのかわからず首をかしげてた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る