我らのあいどぅー学園生活!

a.p

第1話宣誓っ!!

私たちはあいどぅーと呼ばれる、いわば、素人以上スター未満で、オーラと呼ばれる能力を使うことの出来る存在。そんなスターのつぼみが集まった学校、それがこの、幾星霜いくせいそう女学園…名前の通り、卒業するのに異常に長時間かかり、とっても卒業しにくいことで有名。入学するのにも、卒業するのにも、年齢は関係なく、実力で全てが決まる。でも、私たちは絶対に卒業するの!世界に羽ばたく、大スターになるために!




「新入生。雷霆らいてい あきら。」

シンと静まり返った入学式兼、始業式…

「はいっ!」

一人の声が響き渡る…

「宣誓っ!!私は、この学園を必ずや卒業し、大スターになってみせますっ!新入生、雷霆 輝っ!」

そう。この学園、幾星霜女学園の新入生は一人だけ。毎年募集はたったの一人……その難関に受かって入って来てくれた輝ちゃん……

「それでは、今日はこれまでとする。多いに騒いで結構!!!先生達も歓迎するぞっ!」

先生の始業式終了の合図で

「やったな輝っ!!」

輝ちゃんと幼馴染みらしい神雪かみゆき 真守まとるちゃんが輝ちゃんに飛び付いて喜ぶ。私達在校生7人も真守ちゃんに続いて輝ちゃんに駆け寄る。

「よくやったのぉ…!」

最年少にして学園きっての天才、3年生の宮城みやしろ 星火ほしびちゃんが輝ちゃんの手を握り称賛し、

「流石やん♪」

同じく3年生の菊地きくち 藍夏あいかちゃんが微笑み掛ける。

「おめでとうございますっ!」

それに続いて1年生、さかき 柚子ゆずちゃんがお祝いをし、

「良くやったと言わせて貰おう…我が同胞よ…」

柚子ちゃんの双子のお姉ちゃんで2年生の榊 みやびちゃんが良くわからない言葉で上から目線で誉める。

「同じ1年生だねっ!頑張ろうねっ!」

と、1年生のなみ よもぎちゃんがエールを送り、

「ま、上出来じゃねぇの?」

といつもは無口で基本イライラしている3年生の不知火しらぬい もえちゃんが口角を少しだけあげて誉める。

「おめでとうっ!!そしてようこそっ!幾星霜女学園へっ!」

そして私、2年生、あかつき ルルーシアが歓迎の言葉を言い、

『ようこそ!私達のあいどぅー学園へ!』

輝ちゃんのあいどぅー生活の始まりと、私達のあいどぅー生活の続きが幕を上げた……

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