第5話「きっと大丈夫(?)」
歩いていると教室へ近づいていった。
「おー!ここが俺たちの教室か~!佐伯さんとイチャイチャラブラブするぞ!」
「………」
陽花は呆れていた。ここまでしてくる人は今までいなかった。変で不思議な人…。
そう思っていると陽花達は教室の目の前に立っていた。
「じゃあここで一旦お別れだね~また後でー」
「あー…悠斗…お前だけぼっちじゃないか…ご愁傷さま…」
悠斗は教室へ向かって歩いていった。ふと景の方を見ると、何故か悠斗に向かって拝んでいた。景のテンションにはついていけないと思った。
*
「仲良しだね。里緒くんたち。」
「仲良しっていうか…前に色々あってさ」
「………へーそうなんだ。あ!俺、教室行くね!」
「お、おう…」
*
景は陽花の腕を引っ張る。景の事だからなん
か聞いてくるだろうなと思い、口を開いてしまって失敗したと感じたが大丈夫だった。空気は読めるのだろうか。
「っていうか……さりげなく手を握るな!!握るなら、やまも…」
陽花はハッと我に返る。危うく腐女子だとバレてしまう所だった。こいつにバレたら面倒くさそうだから絶対に言わない。今決めた。
「え?なにー?じゃあ恋人繋ぎ?」
「……は?」
陽花はイライラが込み上げてきた。拳を作り、振り上げる。
「ふざけた事言ってんじゃないわよ!!」
景の腹に強烈なパンチが当たる。景は倒れる。するとあたりが一気に騒がしくなる。
「え…あれやばくない?大丈夫なの?」
「先生呼ぶー?」
あ。やばい。やばいやばいやばいぞ。こんな勢いよく当たるとは思わなかった。山下も倒れてるし…。入学式から問題起こすとかやだよ…。
どうしよう…!
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