第4話 -チート?いえいえ不本意です。-

「さて、村長。こいつら(ゴブリン)をどうするかはあなた達に任せよう。で、余談なんだがこの世界に神に一番近いとされている聖地のような場所はあるか?」

「ございますよ、天使様。ですがこの村には詳しいことを知る者はおりませぬ。故に大都市ガリムに足を運ばれるのが良いかと。」


大都市、ガリムねぇ

「成亜、お前はそれでいいか?」

「私はいあるについていかなきゃ美味しいご飯が食べれないからついて行くわよー。」

「っつーことで、俺らはガリムを目指すとするよ。色々世話になったな。飯も寝床も用意してもらって。」

まぁ俺らが来たの昨日だけどね


「お待ちくだされ、天使様。」

「なんだ?あと俺は天使じゃねぇから、櫛田でもいあるでも好きなように呼んでくれていいが天使様はやめてくれ。性にあわねぇ。」

「分かりました。それで櫛田様、ご自分のステータスはご存知ですか?ご存知なければ村一番の鑑定士に鑑定させますが?」


ほー、この世界はステータスなんてものがあるのか。見るだけ見てもらうかー

「じゃあ出発前に鑑定を頼むとするわ。ヨロシク!ついでに成亜のも見てもらえると助かる。」

「承知いたしました。ほれ、坊主。こっちに来てこの方々を鑑定して差し上げろ。」

「おれはもう坊主って年じゃねえよ!30だぞ!?親父から見ればみんな子供かも知んねぇけどよ!」

「うるさいぞ!さっさと鑑定せんか!バカ息子!…身内の見苦しい姿を見せてしまい、申し訳ありませぬな。お恥ずかしいかぎりです。」

「いえいえ、構いませんよ。では、よろしくお願いしますね」


なんだか腑に落ちないという顔で村長の息子が俺の目を真っ直ぐに見る。うん、自分より目線が高いせいで見下ろされてる感半端ないね!しっかし何で成亜はそのままで俺だけ幼女なってんだよ。てか息子どころか何もついてなかったぞ?どうすんだよ、トイレとか。そもそも性別なんだよ、俺。

と、考え込んでると

「鑑定が終わりました。貴方様のステータスは次の通りです。


物理攻撃:800 物理防御:400

魔法攻撃:650 魔法防御:200

生命力:5000 魔力:4000


スキル:禁断の存在


です。しかし恐ろしいほど高いですね…」

「そうなの?この世界の基準がわからないからなんとも言えないけど」

「この世界の人間のステータスは通常の冒険者だとせいぜい50-150と言ったところです。」と村長。


じゃあそこそこ高…い…!?高いとかってレベルじゃねえよ!チートじゃねーか!?ち、ちなみに言うと、成亜は


物理攻撃:300 物理防御:400

魔法攻撃:900 魔法防御:500

生命力:3000 魔力:6000


と魔法よりだった。でも強い。強すぎる。


「ちなみに、ゴリゴリに鍛えた男性冒険者、火力前衛で物理攻撃200がいい所でしょう。それだけ、櫛田様方は常識外れにお強いのです。」

「じゃあそろそろ出発するとしましょうか!じゃ、世話なったな!気が向いたらまた来るよ。」


「「「一同!!!この度の御恩決してお忘れいたしません!!道中!!!お気を付け下さいませ!!!」」」


さぁ、冒険の始まりだ!


《スキル:鑑定Lv1をコピーしました。…習得しますか?YESorNO》


はい?

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