第3話 -命名「シル」-
*前回のあらすじ*
かまってちゃんの神様にスキル《禁断の存在》を与えられた。
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(え、えーっと、きっと危なそうなの名前だけで実際は大したことないんだよ、そーだねきっとそーだよ…ね?)
『あ、あはは…は…。これ、どんなスキルなのかって?私が教えてほしいくらいだよ!?』
ちっ、やっぱりかまってほしがりの使えない神だ。こいつは
(で?お前の名前は?まだ名乗ってないだろ役立たず。名を名乗れ。)
『わたし?え、えっとね実は封印されたときに名前を奪われちゃってね?今は名無しなの!だから名前つけてくれると嬉しいなー…なんて?』
(なんでもいいの?じゃぁ権兵衛でいいや)
『かわいい乙女になんて名前つけようとしてんのさー!怒るよ!私が本気で怒ったら世界を一つ丸ごと滅ぼすなんてたやすいんだからね!?』
(そんだけの力あるなら光の神倒しに行けよ、余裕だろ?)
『う…ぐ…で、でも!ちゃんと名前つけてよ!名前ってホントに大きな意味を持つんだから!』
えー、めんどくさっっ
名前…名前ねぇ…
(じゃぁ「シル」なんてどうだ?)
『しる…シル…うん!人間にしては上出来だね!仕方ないからこの名前を使うとしよう♪』
セリフとテンションが合ってねーなーおい。名前つけられるのがそんなにうれしいのか
名前の理由?ほら天使で神にたてついて堕とされた大天使にルシファーっていたじゃん。
え?こいつ神だろって?知るか。これ以上考えんのめんどくさいんだもん。納得してるみたいだしいいだろ!ネーミングセンスないとかそういうわけじゃないからな!
と、とにかく役立たずの神もといシルはこれでいいとして村だ村。飯だ飯。腹が減ったぞー酒を出せー
「っと、成亜?なんで俺の横で突っ立ってんの?村の人の手伝いしろよ」
「だっていあるが構ってくれないんだもん(´・ω・`)」
「お前な…曲がりなりにも邪神だろ?たかが人間に何期待してんのさ」
「…(´・ω・`)」
「…………。」
「…(´・ω・`)」
「わかった!わーったよ!ちゃんと返事してやらなくて悪かったな!だからその顔やめろ!こっちはこっちで神とかスキルとかいっぱいっぱいなんだよ!」
「うんうん!それでいいのだ!で?なに?神なら目の前にるじゃない。邪神だけど」
「あー、いや、かくかくしかじかでな……」
「なるほどね…それで神様とおしゃべりしてる間私が放置されてたってわけね。」
「そそ、つかなんだよ禁断の存在って。俺そんなに人の道はずれたことしてないだろ!まったく…この世界を作ったやつが神があんなんだから…」
《スキル:禁断の存在…この世界の理を外れた者のみ取得可能。天の声を聴くことができる。また意図して隠蔽された情報や個人情報でなければ基本取得できる。スキルの奪取・コピーが可能となる。》
わ、わー…なんだろうこの頼りになる感じ。かまって神様二人とは大違いだ。
にしても天の声(自称)ね…いよいよシルの存在意義が薄くなるな。
『ねぇ、なんか失礼なこと考えてない?てか思考が読み取れないんだけど?何したのあんた!ねぇ!ねぇってb「よし成亜。とりあえず村長のところに行くぞ。お腹すいたし、この世界のこともいろいろ知りたいしな」
「はーいはい。わかりましたよー。いあるちゃんの仰せのままに~。」
「だからそれやめろっちゅーに!」
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