今夜は月が綺麗ですね

「アルテ、これからどうしたい?」

「どうしたいって?」

クリーム色の髪の毛をなびかせているアルテミス。やっぱり王族は美人が多い。

けど、大抵中身がダメだ。

中身が美しくなければ外見が美しくてもその人のことは好きだと言えないんだ。

「お兄ちゃんに会いたいな。」

「よし、じゃあ探しに行こう。ボディガードする。」

ありがとうと呟く。

この船の中は今、戦争状態だ。

アルテ、君を守るよ。

ザハールから、サイールからだって。

ムールからもアクアリウムからもだ。

君が本当に行きたいところで生きてて欲しいから。

「まずは、ミーティングルームからにしよう。」

「ちゃんと守ってよね」

ちょっとからかいたい気分。

「んー、タダじゃやだなぁー。お礼ちょうだいよ。」

「お礼…?」

「そうそう、なんでもいいよ?」

あ、真剣に考えてる。

そろそろ冗談だって言わな…ん!?

アル、テ?

「これで、どう?昔お母様から最上のお礼と教わったのだけど?」

「…完敗です。ほんと、全力で守らせてもらいます。」

アルテがイタズラをしたあとの子供のように笑って、

「やっぱり奪は男だ。少し、安心した。」

…ムッ。

「なに?今まで女の子として話してたの?」

「うん。最初は本当に女の子かと思っ…わ!」

キスした。

さっきされたから。

仕返しに。

「どう?」

「…もう!」

笑いあいながら地下へと向かった。

きっと君には伝わらないんだろうな。

俺がお前を愛していることに。








「ねぇ、今この辺寒くなんなかった?」

「奇遇だな有。ちょっと鳥肌がたった。」

お腹が減ったので食堂に行こうとしていた。

「なんか、妹関係であったのかな。」

「…抜けがけしたヤツがいると言うことか?」

一時思考停止。

「俺の、アルテが汚されたと…?」

「え、何その話?」

なんか、宝石が現れた!

「アルファ。」

「僕の婚約相手が…とられたと、いったの?」

アルテファンが集まってきた!

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