第5話狂う海

俺たちの船が出て1週間たった。

「順調みたいですね、船長。」

「ああ、いつもお前が助けてくれるからな。」

ジャックとは、幼馴染だ。

誰よりも俺を尊敬している。

「なあ、この戦が終わったらほんとうに平和がくるのか?」

「・・・さあ、どうでしょうか?」






「みーうーちゃん!!」

「わっ!ラーズさん?」

さすがに1週間もいれば慣れてくるんだ。

「どうしたんですか?」

「健康診断よ♪」

俺の特殊能力は相手のステータスを見ることだ。

この力を使って船に乗ってるみんなの健康状態を確認している。

「それじゃあ見ていくわね💛」

・・・あれ?脈が遅い?

でも今はどちらかというと興奮してる。

「どうかしました?」

「ん?いやなんでもないわ」

美海・・・あなたまさか・・・

「最近ふわふわしたり寝汗がふえたりしていないかしら?」

「・・・いえ、何ともないは・・」

彼女は少し考えて

「血が燃えるみたいな感じにはなりますね」





「ねえ、兄さん。」

「ん?なんだい?」

ホワイトがかわいい顔をしてやってきた。

「今日、覚醒月の日でしょ。美海非難させないと・・」

「そうだな」

この日は俺たちの能力が進化する日。

美海みたいな子の近くにいたらきっと、殺してしまう。

だから今のうちに隠さないといけない。

「・・・美海はいい子だよね。」

「ああ、いい子だ」

だからこそ僕らは。





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