ここまでのあらすじ(主に異世界編)

・異世界の現状

① 太古の昔、この世界は魔王によって支配されていた。”プライマル・コード”と呼ばれる六つの強大な魔法を操り、世界を恐怖のどん底に陥れた。

  しかし魔王は勇者によって打ち倒され、地下深くに封印される。魔王が操った六つの魔法も六つの大陸にそれぞれ封印、結果、異世界には六つの国が誕生した――


② 転生早々魔物に襲われ死にそうになっていたビクテムは、通りすがりの王子:ユースとお付きの魔法使い:サレスによって命を救われ、異世界の伝説について説明を受ける。

  かつて封印されたはずの魔王がなぜか復活し、世界を滅ぼすべく動いている。それが異世界の現状らしく、六つの国のうち四国はすでに滅ぼされてしまったという。


③ ビクテムは神にそのことを話すが、しかし神は「魔王など作った覚えはない」と主張。設定上名前が存在するだけで、魔王が実在したわけではない、と。

  では、異世界に現れた魔王とは何者か?

  神はそれを、現世から転生してきた六人の中の誰かではないかと推測する。


④ しかし異世界の住人たちはそんな裏事情を知らないので、打倒魔王のためにあれやこれやと策を巡らせる。

 『”プライマル・コード”の封印を解き、その力をもって魔王に立ち向かう』ユースが打ち立てたこの策に乗れば、とりあえず魔王は倒せるかもしれない。とりあえず異世界の滅亡は食い止められるかもしれない――ビクテムは安堵する。


⑤ が、神にそのことを話すと、帰ってきた言葉は――

 『”プライマル・コード”なんて自分は知らない』

 『たぶん、その力を使っても、魔王は倒せないと思う……』


⑥ どうしよう?




・ビクテムの記憶?

① カイロス王国の王子:ユースは、とても強力な魔法剣を所有している。

  魔法剣というのは意思を持つ剣で、波長の合う人間が振るえば絶大な力を発揮するほか、『剣に触れている人間は剣の声を聞くことができる』という性質を持つ。


② というわけで「触ってみるか?」と言われて魔法剣に触れてみたビクテムは――


③ 謎の拒絶反応によって盛大に弾き飛ばされ、気絶。


④ そして気絶している間、夢の中で謎の光景を見た。

  どこかの高校の体育倉庫で、男子生徒がイジメられている。

 『同じクラスの泥藤省吾でいとうしょうご』を中心としたグループから、殴る蹴るの暴行を受けている――そんな光景。


⑤ この光景は何なのか?


⑥ 魔法使いであるサレスが言うところによると、ビクテムからは「プライマル・コードのにおいがする」とのこと。ここまで濃い気配が漂っているのは初めてだと。


⑦ 仮に、ビクテムが転生の際「強力な魔法を使える」といった能力を得ていたのだとしたら。

 ビクテム自身の魔力と魔法剣の魔力が反応して、記憶が戻った可能性はある――と、神は言う。


⑧ となると、これはビクテムの失われた記憶なのだろうか?



・ユースはドラゴンスレイヤー?

① カイロス王国の王子:ユースは、母と妹を邪悪なブラックドラゴンに殺されている。その復讐のために旅に出たユースは、魔法剣の力を借りて、ついにブラックドラゴンを打ち倒した――


② ――と、本人は主張するのだが。ユースがドラゴンを倒した日の翌日、それとは別の場所で、ブラックドラゴンとよく似た白い竜が目撃されたという。

  ブラックドラゴンはとても特殊な竜で、これと”よく似た竜”なんてのはそうそう出てこないはず。ビクテムが事情を話すと、神はそんなふうに答えた。


③ というか、そもそもブラックドラゴンはとても強大な力を持つ竜。現世からの転生者と戦うことを想定して作った竜なので、ただの異世界人であるユースが倒せたのはおかしいと神は言う。


④ ユースは本当にブラックドラゴンを殺したのだろうか?


⑤ 本当だとしたら、なぜ殺すことができたのだろうか?

  また、目撃された”よく似た白い竜”の存在は何なのか?




☆六人の転生者とは?

 現世がフリーズしたその瞬間、異世界へと転生している六人。



☆六人の転生者の正体とは?


  異世界 / 現世

1.ビクテム / ???

2.魔王(?)/ ???

3.??? / ???

4.??? / ???

5.??? / ???

6.??? / ???

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