ここまでのあらすじ(天国編)


 

① 現世で不幸な死を迎えた人間は、異世界に転生し、そこで幸せな生活を送る。

  不幸な人間たちを救済するため、神はふたつの世界を作って「転生救済システム」を構築した。

 

② しかし2017年4月22日3時22分、ふたつの世界の片方「現世」が完全に機能を停止フリーズしてしまった。

  時を同じくして、「異世界」でも”魔王”と呼ばれる謎の存在が登場。神から見ても規格外なほど圧倒的な力をふるい、異世界を破壊し始めた。


③ このままでは世界がふたつとも終わってしまう。焦った神は原因の究明に奔走、ひとつの事実にたどり着く。

  転生救済システムのログを辿ってみたところ、2017年4月22日、

 「現世がフリーズしたちょうどその時刻に、現世から異世界へと転生した人間が六人いる」という事実に。


④ ただし、六人のうちの二人は転生の際にエラーが発生、うまく転生することができなかったらしい。

  そのうちの一人は魂だけの身で天国をふわふわと漂っていた。

  神はその魂を捕まえて事情を聞き出そうとするも、どうやら転生時のエラーによって記憶をなくしているらしい。自分の名前すらわからない。


⑤ 転生システムの修復とログの回収で手いっぱいだった神は、そこでひとつの決断をする。

   自分が転生システムを修復する間、この魂を異世界へと転生させる。

   そうすることによって、転生した他の五人の正体を探ると同時に、魔王の破壊活動を食い止めてもらおうと。


⑥ 記憶のない魂に、神はひとまず”ビクテム”という呼び名を与えた。




☆六人の転生者とは?

 現世がフリーズしたその瞬間、異世界へと転生している六人。



☆六人の転生者の正体とは?


  異世界 / 現世

1.ビクテム / ??? 【転生の際エラーが出ている】

2.??? / ???

3.??? / ???

4.??? / ???

5.??? / ???

6.??? / ???  【こちらのエラーは詳細不明】

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