第19話「君の臓物を食べたい・後編」

【ご注意】


暑さをぶっとばせ!夏のホラー企画・第2弾!!です。


 グロいのが苦手な人はここでバックしてください。


 それでは、あとは……







 自己責任で。


◇◇◇


「あー!もう我慢出来ない!」


 牛子は上半身を脱ぎ出した。


「お腹がすいて、変になりそう!!」


 足首を2つ食べて、満足になったのもつかの間、猛烈な空腹に牛子はうなりをあげていた。


「また、半日しか経ってないよ!」


 風子が言った。


「だって、お腹いっぱい食べたら、もっと食べたくなっちゃったんだよ!!」


 牛子は叫んだ。


 そして、意を決したように上半身、裸になった。


「おい牛子!どうしたんだよ?おかしくなっちゃったのか!?」


 海の目の前には、牛子のメロンカップがあった。


「しっかりしろよ牛子!!」


 海の心配の言葉に藍も脱ぎ出した。


「もう、みんなとっくにおかしくなってるんだよ海くん」


 そう言うと、藍もブルンとおっぱいを出した。


「なっ!どうしたんだよ二人とも!!早く着ろよ!!体温が下がっちまうぞ!!!」


 すると牛子はニッコリして海に言った。


「みんなで食べよう!おっぱい」


「えっ!今、なんて!?」


 すると藍も続いた。


「私のおっぱい、美味しいかもよ!」


「ええっ!?」


 海には驚愕きょうがくの一言しか浮かばなかった。


「わっ、わた」


 と、風子が言いかけたところで、牛子が黙って制止した。


 とっても優しい笑顔で、首を横にふっていた。


「ねえねえ海くん!最期に乳首舐めて」


 藍が切なそうに言った。


「海!最期に私のおっぱいを揉みしだいてくれ!!」


 牛子もそう言った。


「わかった!チュパチュパ、モミモミしよう!!」


 そう言うと海は、藍のおっぱいをむんずとつかむと、B地区にしゃぶりついた。


「ああんっ!」


 藍の嬉しそうな声がした。


 そしてもう片方の手で牛子のメロンおっぱいを鷲づかみにした。


「はうっ!いいぞ!いいぞ海!!」




―――チュパチュパ、


――モミモミ


 二人の様子を見て、ズボンの中に手を突っ込む風子。


 風子は独り、クチュクチュしていた。


 海は二人の気の済むまで、チュパチュパ、モミモミした。


「「ありがと!」」


 それから二人のおっぱいをナイフで切り取ることにした。


 藍はナイフを持つと、おっぱいを持ち上げ前に引っ張った。

 

 そしてナイフを乳房の下にあてがうと、そのまま上に向かって乳房を切断しようとした。


「待って!」


 牛子が言った。


「私は海に直接食べてもらいたいけど、藍はどうする?」


「えっ!?」


 藍は少し考えていた。


「じゃあ、私も海くんに直接食べてもらおうかな!」


 そう言いながらす、片方の乳房だけをナイフで切断すると、皿に乗せた。


 血が出ないおかげで、海は見ていて気持ち悪くはなかった。


「はい!風子。お先にどうぞ!!」


 藍は自分のおっぱいを差し出した。




―――プルルン!


 皿に乗った藍のおっぱいは、プリンのようにプルンプルンと揺れていた。


「いただきます」


 風子はそう言うと、フォークを持った。


「……」




――カチャ


 でも、フォークを皿の上に置いた。


 風子はフォークを刺そうと思ったのだが、なんか痛そうな気持ちになり、手づかみで食べることにした。


「美味しいよ!藍のおっぱい、すっごく美味しい!!」


 風子は力一杯に藍に言った。


「海!では私の食べてくれ!!」


 牛子が、メロンおっぱいを海の顔に近づけて言った。


「えっと、このおっぱいは藍と半分ってことになるんだよな?」


「うん!」


 そして、海は藍のおっぱいに噛みついた。




―――ブツンッ!!


 海の口のいっぱいに、藍のおっぱいの肉片があった。




―――アグッ


――モグモグ


 海は藍のおっぱいを噛みしめた。


「どう海くん?美味しい?」


「うんっ、うん、美味し」


 海はいつの間にか泣いていた。


「海くん!もっと強く噛んで!!」


「わかった」


 海は野獣のように、おっぱいに噛みついた。


 肉はブチンブチンと噛みちぎられた。


「ああ!最期に乳房を噛んで!奥歯でギリギリッて!!」


 藍の半分になったおっぱいの先を、海は奥歯でギリギリ噛んだ。


「ああっ!ああっ!いい!!///」




―――ブチン!


 そして海は藍の先っぽを噛みちぎった。


「あーあ!先に藍のおっぱいが食べられちゃったよ。じゃあ、次は私のおっぱいを食べてくれよ」


 海は続いて、牛子のメロンおっぱいの半分を食べた。


「はああ!///ああ!おかしくなっちゃう!!///」


 牛子は噛みちぎられるたびに甘い悲鳴をあげていた。


 藍のおっぱいの一つは風子、残りの一つは半分こで海と牛子。


 牛子のおっぱいの一つは海と藍、残りの一つは半分こでは牛子と藍が食べた。


 おっぱいはプリンの味がした。


 ちなみに、乳輪や乳首はカラメル味だった。


 みながおっぱいを食べ終わったころ、風子が言った


「ごめんね、ごめんね。私、おっぱいなくって」


 風子は泣きながら言っていた。


 つかの間、沈黙が小屋を包んでいた。




「よし!次は、俺のソーセージを食べよう」


『俺の何かが完全に壊れた』


 と、海は思った。


「「「えっ!?」」」


 海の一言にみんなはビックリした。


 海は空気を変えようとした。


「もう、Hなことする気力もないし、それにトイレにだって行くことないしさ」


「なら!なおさら最期に入れようよ!!一緒に大人になろ?もうその時は、濡れないかも知れないけど、痛くても我慢するから!!!」


 藍が静かで悲痛な叫びをあげた。


 牛子も風子もうなずいていた。


「海!私のも味わえよ!!まだ誰も味わってないんだから!!」


「海っち!私、入らなかったら、お尻でもいいよ!!」


 3人の想いに、海は涙を浮かべていた。


「そうだよ海くん!だから、お●ん●んは最期までとっておこうよ!!」


「ありがとみんな!でも、ほらまだ体力があるうちに、ビックマグナムになったところで切れば、たくさん食べられるぜ!!」


 海の言葉に3人は笑いだした。


「ぷっ!海くん」


「海っ、クックックック」


「海っち!サイコー!!」


 海の言葉に、3人はポロポロと泣きながら笑っていた。


 でも、あれから本当に、ビックマグナムを食べた。


 もう、ビックになるか分からないからだった。


「海くんのお●ん●んの味!」


 下半身を丸出し仁王立ちの海の腰を、藍は両手で押さえながら、ビックマグナムの1/4を食べた。


「うっ!」


 最後に、藍の口の中にドピュッと出た。


「スゲー!うまいよ、海のお●ん●ん」


 次に牛子が食べた。


「うっ!」


 牛子の口の中にも白いもんを出した。


 食べられ短くなったマグナムは2インチになった。


「海っち!口の中で美味しい味が、ジュワッてするよお」


「うっ!」


 それでも最後に撃つことが出来た。


 風子は口元に垂れた白いのをすすった。


『やべー!痛みと快楽は紙一重だな!!藍や牛子が変な声をあげてたのが分かったよ!!!』


 残りのマグナムは、海がナイフで切って食べた。


『んっ?この食感!!まさに』


 海も、うまそうに食べた。


『まあ、海綿体だから似たような構造か!?』


 そう思う海。


 ちなみにビックマグナムは、ナマコの味がした。


「てか、玉が残ったから茹でて食べようぜ!!」


 海の玉を四人で食べた。


「海くん!ウズラだね!!」


「あっ!ホントだ。海のウズラだ」


「じゃあ、私たちのコブクロも美味しいかな?」


 海の玉はウズラ味だった。




 膝から下を切って食べた。


「包丁が入らねー!」


 切り落とすのは大変な作業だった。


「ノコギリか?でも、骨が大変そう棚』


「海くん!こんなのあったよ」


 藍が持って来たのは、ノミとハンマーだった。


 関節にノミを当てる。


 そしてハンマーで叩いた。



―――ガツンッ


「うおっ!簡単に関節が切断出来たぞ!!」


 足首の骨を切ったときのノコギリよりも簡単だった。


 そうそう、足首をノコギリで切った時は、細かな肉片をばらまいていた。


『血が出ないのが幸いだよな!!本当なら床に血だまりが出来てるよな!!それに出血多量で死ぬな!! 』


 味の方は案の定、大根味だった。


 太ももは食いごたえがあった。


「海くん!太ももって、普通に牛肉の味だね!凄く美味しい」


 こうして両足も食べきってしまった。




 左腕もうまかった。


 腕は豚足な感じの味がした。




 食べるところが本当に減ってしまった。


「あとは鼻を食うか?鼻は何味だろう?」


 鼻は、ナイフでそいで食べた。


 鼻はイチゴ味だった。


「あーあ!最期に食べて、デザートにすれば良かったね!」


 風子のその一言にみな、大笑いした。


 みんなの顔に穴があいた。


 海はそのままだったが、そのままだと恥ずかしいからと、3人は絆創膏を貼っていた。


 まだなんとか人間の顔だった。




「髪の毛は食べられるかな?」


 藍が言った。


 互いの髪の毛をナイフで剃った。




―――ボタッ


――ボタッボタッ


 と、床に髪の毛が落ちた。


 長い髪を剃る牛子と藍は泣いていた。


 風子も少し泣いていた。


 みんなの髪の毛を集めてから、ナベで茹でた。


「ソーメンみたい!」


 と、藍。


「黒いけどね!」


 と、牛子。


「黒ソーメン!なんてどう?」


 と、風子が言った。


 髪の毛はワカメの味がした。




「目玉は?二つあるから、一つ食べられるね!!」


 風子が気づいて言った。


 目玉は指を入れて、えぐり出して食べた。


「なんて言うか、アレだな!あのお菓子」


「分かった海!アレだろ!?」


「海っち分かったよ!!食感が似てるね」


 そして、藍が答えを言った。


「目玉って、ウイロウね!」




 とうとう人間の顔ではなくなってきた。丸坊主に耳無し片目無し、鼻には絆創膏だった。


「みんなひどい顔だね!そして、 みんな片手ダルマだね!」


 藍が関しそうに笑って言った。


 利き腕を残し食べてしまった。


「もう、食べるところなくなっちゃったな!」


 牛子が言った。


「あとはどこを食べられるだろう?」


 海は考えていた。

 

「2つある目玉は食べたから、あとは2つある腎臓と肺かな?」


 風子の提案で、取り合えず腎臓を食べることにした。


 ただ、自分だとやりにくいので、互いにやりあった。


「痛い!凄く痛いぞおおお!」


 海が叫ぶ。


 腹を切るのは凄く痛かった。


 皮膚を切ると黄色い真皮が出てきて、さらに切ると白い腹膜が顔を出した。


「一気にやってくれ!」


 海は言った。


 その白い腹膜を切るとピンクの内臓が姿を現した。


「えっと後ろの方だよね?」


 藍の手が、グニグニと腸をかき分ける。


 背中側に腎臓が見えた。


「反対側にも同じのあるからこれが腎臓だと思う!」


 すぐさま腎臓を切り取った。


 血は出ないから止血は無しだ。


「そう言えば、君のなんとかを食べたい!って映画あったね!」


 藍は腎臓を持ったまま言った。


「私たち、本当にやってるね!」

 

 風子が笑いながら言った。


 そのあと、腎臓を食べた。


 腎臓は、マッシュルームな味がした。




「あっ!そうだ、私のコブクロ!!」


 風子の腎臓を取り出す時、風子が思い出して言った。


「そうだったね!コブクロがあったね」


 藍も言った。


 牛子、藍、風子のコブクロもを取り出した。


 そして、四人で食べた。


 コブクロは、ジーンと染み渡る味だった。




 切ったお腹はビロビロして、腸がはみ出しそうになるので、ガムテープで止めた。


 肺は取り出すのが大変だった。 


「横隔膜を痛めると息出来なくなるからね!」


 藍が言った。


「てか、胸骨がじゃまで取れねーよ!」


 海が言った。


「どうしようか?」


 みんなで考えた。


 そんなこんなで背中から取ることにした。


「肋骨も、なかなかかたいな!」


 海が言った。


 結局、ノミだと難しく。


 ペンチではさんで、ねじり折った。


 息を吸うための圧力が低くなるのを考えて、穴は拳ほどにした。


 だから穴から、スプーンでほじって食べた。


「美味しい!!」


 みんなで互いの肺をすくって食った。


 肺はブロッコリーの味がした。


 穴は圧力が下がらないようガムテープでしっかりとふさいだ。




「あと2つあるもの……」


 牛子は考えた。


「あったよ!あった」


 藍が思いついた。


「えっ、何?」


 牛子の問いに、藍は自分の頭を指差した。


「どっちの脳を食べたらいいかな?」


 風子が聞いた。


「食べても私を忘れないでね海くん!」


「顔は確か右脳だろ?」


 海が答えた。


「言葉は?しゃべられなくなるの嫌だなあ」


 牛子はおしゃべりを心配した。


 結局、右脳を食べることにした。


 肺と同じく、穴をあけることにした。


 バールの先を当て、ハンマーで叩いた。


 互いの頭に、スプーンを指して食べた。


 カニ味噌の味がした。




 もうさすがに、本当に人間じゃない状態になった。


 頭の穴にはガムテープをしたが。すごいびつな頭になっていた。


 片目は食べたので、マブタも要らないから、まぶたも食べた。


 だから海は、穴をふさぐためにガムテープをした。


 3人は可愛くしたい!ということで絆創膏にしていた。


 マブタは鳥皮の味がした。




「もう、本当に食べるものなくなっちゃったよ」


 牛子がため息をした。


「いや、まだ右腕がある!」


 海が言った。


「でも、切り落とせなくない?」


 牛子にはイメージ出来なかった。


「いや俺が、みんなの右腕を切り落とすから、俺の腕は誰がそのまま食べてくれ!」


 そう海は言った。


「そんなの凄く痛いよ?」


 藍は心配した。


「大丈夫だ!歯をくいしばって我慢するから」




 海は本当に歯をくいしばっていた。


「私、海くんの指、凄く好きだった」


「私も!海っちの指、舐めたり食べちゃいたい!って思ってたけど、本当になっちゃった」




―――カリカリ


――ガリガリ!


 3人は骨についた肉まで、むしゃぶった。


「軟骨が超うまいよ!」


「二の腕の肉!凄く美味しい」


 吹雪は全くやまなかった。


 手足無く、ダルマかイモムシになってしまった四人が、そこに居た。




「もう、ダメだ!」


  海はふと、今まで食べた物と味を思い出していた。


『足の指は軟骨味。


耳はギョーザ味だったな。


足首は手羽先か!


おっぱいの乳房はプリンで、乳首と乳輪はカラメルだ。


俺のマグナムはマナコ味だった。


玉はウズラだったな。


ふくらはぎは大根味、太もも普通の牛肉だった。


 腕は豚足。


 髪の毛はワカメ味だった。


 目玉はウイロウだ。


腎臓は、マッシュルームな味がしたな。


コブクロは、ジーンと染み渡る味だった。


肺はブロッコリー。


脳はカニ味噌。


マブタは鳥皮の味がした』




「じゃあ、最期はお腹を食べちゃおうよ!!」


 牛子が言った。


「「「それいいね!」」」


最期は、互いの腸を食べあうことにした。


「ねえねえ最期に、みんなで今の気持ちを言おうよ!」


 藍が言った。


「えっ!あのお話みたいにぃ!?」


 牛子が少し照れた。


「そう!せーので!」


 藍が合図を言った。


 みんなはうなずいた。


「じゃあ!せーの!」


 藍の合図に合わせてみんなが言った! 




「「「「君の臓物を食べたい!」」」」







―――クチャ


―グチャグチャ


――クチャッ!!


 互いの腹部に顔を突っ込み、腸を引っ張り出して食べた。


「うまい!うまい!うまいぞ!腸だけに超ーうまい!!」




 それが海の最期の記憶となった。


◇◇◇


「ぅおえーーー!!」


 激しい、えずきと共に海は現実に戻った。


「どうだった海?」


 ニヤニヤしている兄貴の壱。


「……」


 放心状態の海は椅子に座ると、腕をダランとさせ天上を仰ぎ見た。


 物凄い空腹と絶望感を思い出していた海。


 その時!




―――ぐぅー!


 海のお腹が鳴った。


「ああ、本当に腹へった!マジでへったー!!







 もつ煮食べてー!」


 こうして夕飯は、もつ煮になったのだった。

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