応援コメント

第3話 精神の生存本能。」への応援コメント


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    動物を使った行動実験で、
    「何をしても報われない状況」や「何もしなくても災難が降りかかる状況」に被験体を追い込むと、
    被験体の動物はエサを与えても食べなくなったり、みずからの毛皮をかきむしったりするそうです。
    この現象を「学習性無力」といいまして、
    人間の抑鬱状態と似た特徴があるとも考えられています。

    しかし、
    「何をしても報われない状況」や「何もしなくても災難が降りかかる状況」では、
    希望を裏切られ続ける心の痛みに耐えようとするよりも、
    希望を持たず心を閉ざしてしまうほうが、いっそ気持ちが落ち着くものです。

    さすがに食欲不振や自傷行為となると、いずれ生命に危険が及びますし、
    心を閉ざすだけでは当座しのぎにしかなりませんが、
    少なくとも自殺を先延ばしにはできます。
    絶望に打ちひしがれて、心が死んでしまったかのように見える人でも、
    絶望の中に閉じこもることで、心を守っているのかもしれません。

    では「精神が死ぬ」のは、どういうときでしょうか?

    自分は、肉体が死なないかぎり心も死なないと思います。
    なぜなら心は肉体の機能だからです。
    どんなに追い詰められても、心は防御態勢をとるだけであり、
    自殺しないかぎり希望はなくなりません。

  • 心の死はあるのかもしれません。