（テキストデータ）

（題）アスウェルの弱点

（内容）

「クルオさん。アスウェルさんに弱点はないんでしょうか」

「弱点？　知らないけど、いきなりどうしたんだい」

「いつも遊ばれっぱなしは嫌ですので、私が今度はアスウェルさんで遊ぶんですっ」

「そ、そうなんだ。弱点か……、あいつ苦手な事は色々あるけど、開き直ってるからな」

「食べれない物はありますか」

「うーん、無いかな」

「苦手な動物とかは」

「特にないかな」

「アスウェルさん、難攻不落過ぎます」

「あ、でもしいて言うならレミィちゃんとか、かな？」

「私ですか？　私は玩具ですよ？」

「そ、そういう事は自分で言うのはよした方が……。まあ、とにかくこの前の事だけど。君が人に声を掛けられてた時……」

「ああ、あの……ちょっとそこまで一緒にきてくれないかなって言ってた人ですね」

「アイツ眉間に皺を寄せて凄い形相で、いてっ」

「ひゃっ、どこからかコップが飛んできましたけど……大丈夫ですか」

「い、いや大丈夫。アスウェルの奴……。弱点はレミィちゃんだって教えようとしただけなの、あいてっ」

「こ、今度は本が飛んできましたよっ」

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