あとがき
マママを書き終えて
……………皆さま、この度は最後まで拙作『マイマム・イズ・マイヒーロー』を読んで下さりありがとうございます。
この作品は「BWインディーズ・コンテスト」に向けて、私が連載している『盤上の戦乙女【ワルキューレ】』のテーマの一つ『家族愛が超えるもの』を中編でまとめてみよう。と思ったのが誕生のきっかけでした。
何故、SF?
となったのは、単純に『暴力』に対抗するのが『力』の見せ方として手っ取り早かった為です。そこで舞台をファンタジーにしてしまっては、あまりにも『凡人』である小鳥無母子が、凶悪な力に対抗する術が思いつかなかったのです。
ですが、書き始めると、これが難しい。
辻褄を合わせる為のパートを入れると、文字数がとにかく増えて。
悩んだ結果。
『ビックリするくらい省略しちゃれ』という判断に達しました。
この作品。大人になった光次郎君の視点が話が語られているんです。
そうなると『大人の光次郎君』が知り得てない場面は、必然的に「会話文」だけになってるんですよ。
ここ、読者様には、場面の理解をしてもらうのに、かなり苦労を掛けたと自負しています。
さて、ではどういった場面を省略したのか。主なものだけ、設定として、書かせて頂きます。
※1 何故、人類は手っ取り早く初手で『エゴイスト』を出さなかった?
これですが人類の台詞「君達と共存を望む者も居た」という所が伏線になっとりまして。
実は、地球を奪おうとした時に、道徳に葛藤した一部の人類が、内部反乱を起こしていたのです。
その為、人類はエゴイストによる制圧が出来なかったのです。エゴイストキッズがその内乱者達と戦っていた訳ですから。
そして、その内戦も終わって。ようやっとと言う時に、内乱者達は命を捨てて船の『燃料』を消滅させたわけです。
※2 何故、李馬さんとの会話時で潺博士は「タイヨウは間に合わない」と言ったのに、悠がバリバリに戦えたのか?
これは、簡単です。「もともと、眠っている間にも悠の体内ナノマシンには、最新情報が届けられており、目が覚めればすぐにでも戦える状態だったのに『敢えて、潺博士は嘘を言った』のです。
それは、何故か?
これも簡単です。もし、その事が解れば、李馬に悠の覚醒を促されていたでしょう。そうすれば、潺は『戦場にすぐ赴く事が出来なかった』からです。
彼は、戦場の兵士、戦闘員の犠牲を少しでも減らす為、戦場の情報を常に把握していたかったのです。
※3 タイヨウの技名? がダサすぎ。
潺のセンスです。
因みに五頭だと「アギト・ガウェイン・サークル」は「虹色球体障壁」
「アギト・アーサー・カノン」は、「肩口開口式炸裂弾」
「アギト・キヨモリ・ブレイカー」は「空間作成隠し斧」だそうです。
※4 母ちゃんの腕が最後に吹っ飛んだ理由は
悩んだ箇所です。
彼女の腕はいわゆる光次郎の「モラトリアム」の一つだったのだと私は思います。
それが、消えるという事。
一種の「親離れ」の暗示として、恐らく書きたかったのかもしれません。
それと、世界を不可能から救った奇跡は。やはり無傷ではあまりにも安っぽすぎますからね。
※5 グルンガストさんって、強かったのか?
単純な戦闘力なら、人物随一です。李馬が作中で「星の三雄」と評しているのは「グルンガスト」「五頭軍治」「黒い人」の三人ですが
グルンガストと、五頭が圧倒的なので、実際は「二雄」です。
ただ、グルンガストさんはいわゆる、脳味噌筋肉なので、総合的には五頭さんが戦士として優秀。というのが事実です。
※6 結局、人物って何者?
まぁ、簡単に言えば「僕ら人間がこれから辿るかもしれない未来」です。
遺伝子の強さで男性を屈服させた女性が実権を握った様に見えて、実はそれは一部の男性の政治家が、敵である他の男性を絶滅させる事が目的で、まんまと生き残った男性に牛耳られる世界。五頭が作中で言っていた台詞は、実はここの伏線ですが、このエピソードを入れると、色々面倒そうだったので、省略しました。李馬をラスボスにしなきゃならなくなるしね。
※7 人類を最大の敵として書いたのは何故?
これはですね。
私のひねくれさが出てます。
私、神を信じてません。
でも最近の作品は物語の絶対的な相手で「神」がよく出てくるでしょ?
そんで「神殺しの主人公」とかいるでしょ?
恥ずかしすぎて、蕁麻疹でそうだったんです。
そこで、神に匹敵する最悪最強のものって、何かな? と考えると。
真っ先に出たのが、私達人間でした。
食物連鎖の頂点に居ながら、他の生物を滅ぼしながら、更に力を得ようとする僕らこそ。最強の相手。なのかなって。
そして、人物にとっては、彼らは自分達を創生した「神」だった訳です。
※8 作者の一番好きな登場人物
多分、多くの人がセセラギ博士を推すんでしょうね。そうなる様に彼を書いた訳ですが。
私は小鳥無悠さん。母ちゃんが一番好きです。
初恋の女性が、母ちゃんになったら。と想像しながら彼女を書いていて。
だから、彼女の登場シーンは執筆速度が滅茶苦茶早くなってました。
さて、まだ語りたい省略シーンや、裏話はありますが、あまり長くなっても皆様の記憶の中の『マママ』をいじりすぎてしまう気がしますので、名残惜しいですが、この物語をこれで閉じさせていただきたいと思います。
改めまして、この度は
拙作『マイマム・イズ・マイヒーロー』の読了を心より感謝いたします。
また、どこかの世界で、皆さまと共存出来たらと、願っておりますので、是非これからも『ジョセフ武園』の世界を宜しくお願いします。
つたない文章ですが、ご無礼して失礼いたします。
マイマム・イズ・マイヒーロー ジョセフ武園 @joseph-takezono
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