黒沢に呼ばれて隼人は屋敷に行った。

「話は簡単だ。君の精子を提供してほしい。」

「それで花梨に人工受精をさせようと？」

「そうだ。君の遺伝子は優秀だ。わたしの後継者になる。」

隼人は、花梨がそれで良いのか聞きたかった。

「また、狂ったと思ったかな？」

「前なら拒否してたけれどマリエの事があってから考え方が変わりました。」

「それはyesなのかい？」

「花梨と話をさせて下さい。」

「あぁ、部屋に閉じこもっているがな。」

花梨の部屋に入るといきなり罵声を浴びせられた。

「また、黒沢と悪巧み？」

「違う。君は叔父さんの遺伝子が残っているなら人工受精する気はあるかな？」

「叔父さんの遺伝子？」

「そうだ。ある研究室に冷凍保存されている。」

「する。」

「良かった。また病院やらは黒沢に用意させる。」

俺はまた嘘をついた。

黒沢のいう通りに○○○して待機している看護師に隼人は自分の精子を渡した。

無事に花梨は妊娠したようだ。

いつの間にか隼人の遺伝子を受け継いたのは三人の子供だった。

黒沢からまた報酬をもらった。

六百万円渡された。

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