第17話毒薬


裏で反黒沢を組織して隼人はクーデターを起こして黒沢を殺した。


死に際に黒沢は花梨を心配していた。


「この老いぼれが、恋をするなんて…。」


黒沢の最後の言葉だった。




そんなわけはなく…。


黒沢は脳卒中で倒れて植物状態になったのだ。


黒沢家は、再び花梨に主導権が戻った。


しかし花梨はお腹の中の子供に夢中だった。


自然と隼人が主導権を握る事になった。








しかし、隼人は主導権を放り投げた。


これで自由だと隼人は感じていた。


コンビニの仕事と家庭に集中出来る。


そんな些細な事が隼人には幸せだと感じさせてくれた。


これで人を殺した罪悪感から逃れられる。


この時はそう考えていた。

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