第15話コンビニ



隼人は、バイト店員から正社員になっていた。


黒沢は、花梨が帰って来たので陽気に三百万円を隼人に渡した。


安定剤は、飲み続けていた。


黒沢は、何故か若くて美しい男を探している。


世襲生にしたいのだろう。


黒沢は、年齢のせいでまともに花梨に相手にされない。



美生は、スクスク育っていた。


休みの日、美生の相手は隼人がしていた。


近くの公園に行きブランコや鉄棒で器用に遊んでいた。


美生は、隼人似で性格は美羽に似ていた。


とても落ち着いた子供だった。





そんな時にマリエから子供が産まれた。


連絡を受けて病院に向かった。


男の子だった。


名前は、隼汰にしたらしい。


小さいけれど元気な産声を上げている。


「一人で育てるつもり?」


「うん。たまに顔出してくれたら良いよ。」


マリエは、また更に強くなった。



黒沢は、花梨が気に入った男が見つかったらしいが直ぐに屋敷から逃げた。


そのたびに隼人は花梨を向かえに行く。


だいたいいるのは叔父のアパートだ。花梨は家賃をわざわざ払っていた。


「叔父さんが好きだった?」


「大好き。」



「楽になれる方法あるよ。」


「何?」


「俺が君を殺す。」


「考えておく…。」


花梨は、追い詰められてるようだ。

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