島の記憶
やわらかな光が降り注ぐ始原の森
始まりはいつも穏やかなところ
湧きいずる泉の如く静かで満ちている
生命いずるここは全ての存在が輪
閉ざされた中で調和の鐘が鳴り響く
余計なものなど何もなく
美しい残酷なオキテが支配する
森は今もこの地を占めて
永遠の時を約束している
海が全ての異端を排除していた
いつも繰り返す永遠の営み
空に雲が 雨が葉を湿らせ
月光に瞳光るものたちが暗躍し
穏やかな海
遠くに見える船影
緑の島は海に浮かぶ宝石
まだ人の知らない木々や
まだ人の知らない動物たち
太古からの記憶受け継ぎし島
あの日海を焼いた灼熱の雲が
この地に一体何をもたらしたのか
誰一人として知る者はなく
今もここは昔の姿のままでいる
誰も人の住まない無人の島
多くの生命宿る豊穣の島
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます