遺跡の残る丘

 無数の光が降りてくる くたびれた石の柱に

 遺跡の残る場所 古代人の愛した

 測定出来ない力が今も溢れてる


 昔から続く風景を守るように変わらない景色

 風さへも幾万年変わっていないように思える

 古代人の息吹がまだ息づいているようで


 光の小舟の見守る中で

 かつて儀式が執り行われ

 祈りよりもっと強力に神と繋がっていた

 聖地と呼ばれなくても満ちていく何かを感じるようで


 ただ安らかで

 見事に全ては調和していて

 人々の記憶からは失われてはいるけれど

 導かれるように人はまたここを訪れる


 きっと世界の中心は世界にいくつもあって

 どこが一番だなんてそんなの関係なくて

 ただ心が安らいでいくその場所で

 それぞれの大切な何かを思い出して


 瞳を閉じれば宇宙と繋がるから

 無数の光から一筋の光明を探し出すなら

 かつて洞窟に篭った聖者のように

 見えないものを心で感じようとする


 本当は世界中の謎なんてとっくに解明されていて

 神話とか遺跡の中に全ての答えがあって

 だから今でも残ってるんじゃないかとか

 朽ちた石柱は何も語ってはくれないけれど

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