祈りのうた

 夢の中で光でできた人が手招きしてる

 あたり一面の闇の中でその光はあまりにも眩しくて

 どうして僕の前にあなたは


 ああ この混沌の世界では

 幸せを見つける鳥たちも飛び去ってしまう

 希望を口にするのさへ罪なのですか


 ずっと昔に交わされた約束

 律儀に守っている古い人々

 差し伸べた手 彼らに届いて欲しいのに


 遠い昔に書かれた計画通りに

 人の歴史は綴られていると人は言う

 祝福の地に選ばれる数は限られているのだと


 大地に注ぐ光は分け隔てなく

 夜の闇は全てに満ちていき

 風はどこにだって吹きぬけていく


 誰にも平和が訪れますように

 静かな心の平穏が訪れますように

 天上から降りてくるあたたかな何か

 大地から湧き上がる喩えようもない安らかな何か

 全ての人々がこの感覚に満たされますように


 目の前の数字ばかり追いかけている人へ

 祈りのうたが届く事を願います

 言葉になる前の想いが心に響く事を願います

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