ホタルの森

 誰も知らないステキな夜に

 そこは全てがすみきった所

 小川のせせらぎが凍った心を溶かしていく


 お星様はキラキラと天空いっぱい飾ります

 ずっと目をこらしていたら流れ星にも会えそうです

 その瞬きは静かに燃えさかる魂のそれのよう


 誰も知らないステキな夜に

 誰も知らない深い森の中で

 すぐ側には清らかな小川が流れてて


 小さな光がダンスをしてるよ

 星たちの歴史に負けないくらいずっとずっと昔から

 この森にそれは素晴らしい光の世界が広がります


 小さな光たちは何百、何千とあるでしょう

 まるでここは現実から切り離されたおとぎの国

 魂たちが安らかに眠る彼岸の彼方


 聞こえてくるのは優しい小川のせせらぎだけ

 魂のリズムに合わせるように呼吸する光たち

 光の宝石箱が開放されて全てとひとつになるみたい


 かつてその光は人里を満たしていたけれど

 今は穢れのない所はずっとずっと減ってしまったから

 けれどもいつかかつての輝きが取り戻せるなら


 そっちの水は苦いぞ

 こっちの水は甘いぞ

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