どこにでもある景色
ゆっくりとゆっくりと夜は遊びに来て
見て あんなにお星様がキラキラと
まるでお姫様の瞳のようにまたたくね
こんな夜は さあ
一直線に家に帰ったりしないで
もうちょっとだけこの空を眺めていようよ
何にもないただの夜
群青色に満たされた優しい夜
誰も居ない訳じゃないよ
ネコたちがほら まどろんでいるよ
じいっと静かにしていたら
ささーん ささーん 聴こえるかしら
波がほら 砂浜と歌ってる
ネコたちは自由だから
一向にこっちに来てくれないないけれど
それでも彼らが側に居るよ
この満天の星空の下で
昼間の機械たちが一斉に影絵になって
何だか不思議だね 何だか面白いね
こっそり恥ずかしそうに風が吹きぬけていくよ
僕の頬をくすぐってまた旅を続けるんだね
おやすみなさいのキスを僕は誰にしたらいいんだろう
もうみんな寝静まったこの深い蒼の世界で
ぽつんとただ一人蛍光灯の下で
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