恋の春

@kuraitu

第1話 転校生

俺の名前は、川澄 隆太...

彼女なしの大学生。

20だ。4月25日で21になる。

俺は、生まれた時から学業ばかりだ

勉強勉強の生活だったよ。

彼女が欲しい。そういう思いは少なからずあるけど、勉強生活をしているうちに

そんな暇が無くなってしまった。

まぁ、この先も出来なそうだけどな…。

両親は仕事で両方とも、あまり帰らない

最初は、1年に一度とか

2年に一度とか。だったけど

そのうちにもう何年も帰らなくなった。

いつものように学業に励むばかり

けど俺は思った。


もう…。勉強ばかりの人生は嫌だ。

敷かれたレールの上をただひたすら歩く

そう言うのに憧れる人もいる。けど俺はもう。やってられなくなっていた。

そんな時、大学に転校生が来た


はーいお前ら喜べよ?

転校生だ」


教室が賑やかになる

そんな雰囲気が続いて、数秒後

「初めまして!転校生の鮏川 梨奈 ですよろしく」

「お前の席はあそこだ。」

「...俺の隣か。」


「よろしくお願いします。」


隣に来ては、笑顔を見せるその子 …けど

その笑顔は、どこか切なく

健気だった。


「よろしく、」

俺もそれなりの挨拶を返した。


そして、授業が全て終わり、

下校時刻になった。


一人で相変わらず寂しく帰る俺

楽しそうに帰る周りの生徒。

どうもいい…どうせ俺と一緒に帰る奴なんか…

「あの。」

「はっ? ああ転校生の どうしました?」

「方向一緒ですよね?」

「変わってるね俺以外に方向一緒の人なんていっぱい居そうなのに」

「…いえ。居ません。わたしは、小さい頃から、勉強一筋でしたので、友達を作るのが苦手で、周りを見てると、私だけ一人ぼっちのようなそんな気がして、大勢のグループ友達みたいな所に絡むのが苦手で」


「類は友を呼ぶ…

こう言う事か」

「何かいいました?」

「ううん。何でもないいいよ

帰ろうか」


同じだ。俺と考えてることが。

俺と同じ人生をこの子は歩んで来たんだ。

この人となら友達になれるかもしれない.


続く

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