僕の日課

夢川 月子

第1話

人を殺した。

後始末なんて僕にとってはお手のもの。

いつもの場所へ死体を埋めて、いつもの通り血を落とす。

殺害時に着ていた服や凶器は捨てない。

コレクションするのもまた僕の趣味。


五時に寝て、八時に起きる。

そうしたらまた殺すのだ。

昨日はホームレスのおじさん、今日は若い女性、その次は子どもを殺してみよう。


僕には何でもできる。

出来ないことなんて一つもない。

皆ができないのは端っからやる気が無いからだ。


僕は違う。

皆とは違う生き物なんだ。

やると決めたらとことんやる。

僕は人を殺すって決めたんだ。

何のために殺すのか?

そんなことはどうでもいい。


僕は決めたんだ。

人を殺すんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕の日課 夢川 月子 @42YU9

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る