第110話 トリトス


 アキラが越冬隧道サハニエンテへと突入して数日後、未だダンジョンから戻らないがソウルオルターの世界は進んでいく。ナシロとメラニーに伝言を頼んだ翠火は本格的にとあるイベントのために準備を始めていた。


 鬱蒼と草のように生い茂る壁のように並んだ樹木、そこはただ居るだけで汗を掻く程の湿気、その一部が開けているがドロドロとした沼地のように泥濘んでいる場所に3人の女性、キツネのお面を被っていて魔人を現す異様に白い肌をした翠火、一目でヒューマンとわかる容姿をした華と夢衣だ。


「はぁ、はぁ! どこよっ!」


 ヒューマンでロングヘアーの華が言う。ストレートな髪は通常なら綺麗に艶やかな輝きを放っていたはずだ。しかし、今は泥や汗でその輝きは無く普段のその者の姿を知っている者が居れば、凜と感じる雰囲気は見る影もない荒れようだと感じる程だろう。


「華さんっ! そっちに行きました! 足下にっ」


 翠火が注意を促すと即座に華が声に反応するも位置の確認に手間取って忙しなく見回してしまったせいで反応が遅れる。


「! 間に合わ――」

「プロテクションを華さんに――」

「プロテクション!」


 夢衣は翠火の指示が終わる前に反応する。ウェーブの掛かったヘアスタイルに性格と雰囲気から思いやりのある娘であると通常ならわかるはずだが、今は華と同じく汗と泥にまみれていて温厚な表情を歪ませて怒りの形相だ。


「きゃっ!」

『ゲコゲコ』


 プロテクションは一度だけ敵の攻撃を魔法使用者のステータスに応じて軽減するスキルだ。華が負う筈だった攻撃はその防御魔法に阻まれたのか、カエルのような何かの鳴き声が聞こえてくる。


「フッ!」

『ゲゴォ!』


 阻まれた隙を逃がさず、翠火はシュバイツァーサーベルと呼ばれる片刃の片手剣を呼気と共に振り抜く。それが致命傷となり断末魔と共に光の粒子となってカエルはアイテムボックスを残して消えていった。それと同時に泥濘ぬかるんだ足下がただの土になる。


「はっ、はぁー……やっと終わっだー」

「華さん、女の子がそんな仕事に疲れたような声を出すべきではありませんよ?」

「翠火と違ってこのフィールドは私達・・の適正レベルじゃないの! 仕方ないじゃない!」


 華が翠火に非難がましい視線を送る。華や夢衣と違って翠火は沼地に突っ込んだ足は汚れているが、汗を掻いていなければ泥で服や肌を汚した様子もない。


「ま、まぁそれは仕方ないですよ。レベルだけでなく避けることに特化したレアモブなんですから」

「そうだよ華ちゃん! クリーンすればいいだけなのに怒りすぎだって~」

「シャワー浴びてないのに綺麗になるのって凄く違和感ない?」

「あれも合う合わないがありますからね」

「あたしはクリーンで平気だけどなぁそれよりアイテムボックス開けちゃおうよ~」


 夢衣の急かす声に微笑まし気な表情でアイテムボックスへ向かう様子を見守る翠火だが、正反対に華は未だ怒りが収まらない様子だ。


「次こそはやってやるんだから!」

「フフ、ポンダエルは中々姿を見せないので厳しいかもしれませんよ?」

「こういうのは気合いが大事なんだからそこは考えないのよ!」

「で、出たぁ!」


 ポンダエルというカエルのレアモブに次こそはとリベンジを決意する華だが、夢衣の驚く声にパーティ専用の共有ウィンドウに意識を奪われる。


【ポンダエル】

ポンダエルの鞣し革×2、ダエルの肉×4、ポンダエルの泥濘袋でいねいたい


「三日目で出てくるなんて凄く運がよかったです! あまり時間も無かったからどうなることかと思いましたけどなんとかなりました」

「鞣し革が二個も出てきたのもでっかいねぇ」

「この鞣した革がどうしてあんな……まぁいいわ。これで私達・・の分は揃ったって思っていい?」

「はい、全員分・・・とまではいきませんでしたけど一応四人分・・・用意出来ました」

「殆ど翠火ちゃんが用意してたと思うと、ちょっち悪いと思ったり思わなくもなかったりしないでもぉ……」

「訳わかんなくなってるわよ? それに全然思ってないでしょ」

「フフ、いいんですよ。偶々二人分持っていたんですから」

「ありがとね、翠火」

「あっりがと~!」

「でも……」


 暢気なお礼を聞いたからではないが、翠火の声音は若干トーンが落ちる。


「気にしない気にしない。シューターのアキラさんがこっちのパーティに入るかどうかはわからないんだから準備不足でもしょうがないわよ。それにあの子達も条件付きとはいえOK出たんだし!」

「とは言っても片方はオ――」

「まぁまぁ華ちゃんも翠火ちゃんもその辺でー! 今は苦労して手に入れたレアドロップを噛みしめようよぉ」

「……それもそうですね」


 長期戦を覚悟していた翠火達一向が早期に目的を達成することが出来たことを分かち合う。そのことに気が緩んだ翠火が笑顔で返し、今居る沼地の消えた広いエリアから出ようとしたその時だった。


「皆!」


 三人を呼ぶ声、その声域は低いが男性とは思えない女性らしさを持った響きの声音だ。声の主が鬱蒼と生い茂る樹木をどうやってか吹き飛ばし、荒々しく現れる。


「あいつらが来たよ!」


 若干強気な目にフード付きのマントを纏った綺麗な女性だ。後ろに纏めた髪がその強気な目つきと比例するように逆立つ様は非常に雰囲気にマッチしている。しかし服装は男性が好んでする格好に若干の違和感があるが、その場に居る誰もが指摘もしなければ気にもしない。


「えぇ~またぁ? いい加減諦めてもいいと思うんだけどぉ……」


 引っ込み思案の夢衣が気軽に軽口を叩ける程度には知った仲らしい。


「トリトスは?」

「今足止めしてもらってるけど……そんなことはいいから早く撤退し――」

「なら急がねばなりませんね! 彼女なら大丈夫だと思いますけど万が一があると怖いですし早く合流しましょう」


 翠火は撤退の提案を遮るように何かを足止めしているトリトスという人物の下へ向かう方針を提案する。


「え? あいつは逃げ――ってちょっと皆!?」

「リョウー早く行かないと置いてくわよー」

「ちょ、ちょっと待ってよ!」


 華は顔半分だけ振り返りながら告げると、足を止めずにリョウが通ってきた道へと進む。


トリトスあいつは問題ないって言ってるんだけど……」


 やるせない気持ちのまま居なくなった三人を追っていく。多数に引き摺られるのは少数派の悲しい所だ。


『感有り、クラスモンスターです』

「!? わかった! 今行くよトリトス!」


 突如リョウにしか聞こえない声が頭の中で響く。救出に気が進まなかったリョウが急に心変わりをしたらしく、少数派から多数派に鞍替えしたようだ。満場一致で向かうことに異を唱える者は当然ながらこの場には居ない。そして全員が消えた後にそれまで居たはずのエリアは樹木に覆われ、その姿を下の雑木林に戻していった。






 草木が踏みならされて出来た獣道、その道の側面は樹木が壁のように生い茂ることで通路の様相を呈している。空はジャングルのように薄らと日差しが見える程度だけ覗いているが、密林特有の湿気はあまり感じない。そんな中、複数相手にこれ以上通路の先へ進ませないかの如く一人の女性が気をつけに近い自然な姿勢で立ち塞がっている。


「くっそ! 相手は一人だってのにどうしてこんな手こずるんだよ!」

『それは多対一利点である地の利を活かせていないからです』


 悪態を吐くエルフの男が女性のような機械音声から助言を受ける。その立ち振る舞いは指先から頭の位置、腰から足先まで全てが整いすぎている程にしっかりと女性らしさとは違った綺麗な立ち振る舞いだ。何かのマニュアルのような待機姿勢は機械のように微動だにしない。


「馬鹿にしやがって! なっ――ぐぇ……」


 待機姿勢から即座に敵対しているエルフの目の前に移動すると同時に見た目通りの徒手空拳で腕を水平に払うように首に一撃を入れた。エルフが認識した時には既に遅く、見た目以上にその一撃が堪えたらしいのは呻き声と共に崩れ落ちる様を見れば明らかだろう。


『馬鹿になどしていません。疑問に答えたのです』


 崩れ落ちるのを見届ける前にバックステップで寸分違わず先程と同じ立ち位置に着地する。彼女の対応は見る人が見れば馬鹿にしていると思われても仕方が無いのだが、本人は真剣な雰囲気を漂わせていてとても侮った対応をしているようには見えない。


「あ、あんなに居たんだぞ?」

「くっそ……聞いてねぇ」

「たった一人がこんなに強いなんてどうなってんだ? 俺らの相手はヒューマンの小娘三人と魔人一人じゃなかったのかよ!」


 それなりの人数は居たのだろう。しかし、今は地に伏している人の数は立っている人よりも多く、全ては微動だにせずどの種族にも特徴が当てはまらない女性が行ったようだ。


「お、おい撤退した方がいいんじゃねぇか? あれ《・・》はマキナ製そのものだ! 機械みたいな奴だ、間違いねぇ!」

「ちげぇねぇ――っ」

「な! くっそ……逃げんぞ!」


 暢気に作戦会議をしている最中にまた一人彼女に沈められる。ヒット&アウェイと言うにはいささか攻撃的すぎるが、彼女はすぐに元の位置へと寸分違わず戻りながら反論した。身に着けている金属のロングスカートが足下を見せないため無骨な移動は未知の恐怖を演出している。ピッタリと上半身を覆うシースルーを身に着けた姿は扇情的で、青い髪ゆったりとした長髪は一本一本が人とは思えない艶が目立つ。


『失礼なことを言わないでください。私はあのような感情の無い機械ではありません』

「こ、これから逃げようって算段立ててる相手に不意打ちする奴があるか! 感情があるんだったら見逃してくれたっていいだろ卑怯者が!」

『卑怯?』


 無機質な表情だが言葉に疑問の色を浮かべる。


『今は戦闘中ではないのですか? ……やはり人の考え方を理解するのは難しい』


 彼女は相手の言葉を全て真に受けているのはそのやり取りを見れば一目瞭然だ。戦闘中に相手の隙を突いただけで卑怯者扱いのそしりを受けるのは大多数が首を傾げるだろう。だが彼女はそれを気にせず目を閉じて噛みしめるように考えて呟いている、それを好機と捉えたのか、残り二人のヒューマンは背を向けて走り出す。


『!』


 何かを感じ取ったのか、目を開けて逃げるヒューマン……の更に奥に視線をやる。


『感有り、クラスモンスターです』


 特定の相手にのみ伝わる特殊な声を頭の中で呟く。


『わかった! 今行くよトリトス!』


 すぐに頭の中でパートナーの声が返ってくるのを感じ取れた。


『いえ、リョウはこちらに来なくても問題ありません。最悪対象が私を破壊するだけで済むのなら問題ありません』

『はぁ、大ありだよ。君はただの機械ってだけじゃなくてオレのオルターなんだろ?』

『無論です』


 オルターは基本破壊不可の存在、例外として壊れることを想定された作りのオルターも存在するがそれは時間と共に修復されるので消滅することも無い。そんな事実を含めて淡々と返されるが、リョウは真面目な声で本音を伝えてくる。


『なら簡単に壊されていいなんて言わないでくれよ。例え実害が無くても壊れた人形や機械は見ているだけで心が苦しくなるんだ』

『……心が? それが私のような機械オルターでも?』

『オレのパートナーなんだから尚更だよ。って皆もそっちに行ったから急いで合流するよ!』


 気恥ずかしくなったのか、捲し立てるようにリョウはトリトスと呼ばれた女性との会話を打ち切る。


 そしてそれと同時に……。


「ホア゙ー」


 突如聞こえる腹の奥にまで響く間の抜けた重低音、しかしその声にも似た音が聞こえるだけで身は竦み、木々はざわめきだす。トリトスは人型ではあっても生身の肉体ではなく機械の身体だ。しかしそれでもその者が発する何気ない“声”はトリトスを戦闘形態アクティブモードにするには十分だった。


 戦闘形態となった証拠にトリトスの金属のスカートが取り外されパージされ、ホットパンツを身に着けた露出の多い格好になった。その金属のスカートは粒子となって別の形になり腕部、脚部を囲うように光の透明なプロテクターのような装甲が現れる。頭部には眼前を覆う透明なバイザーが現れ、その機能が未だまみえぬ相手を捉えていた。初めて彼女を見ればとても機械とは思えず、繊細でか弱い女性としか映らないだろう。勿論それは透明な宙に浮くプロテクターが無ければの話だ。


『――敵対勢力の測定終了、対象1、照合結果デッドマンズツリー・ジェノサイダーと断定、この身体・・・・になって単独でクラス3最強の一角と戦うとは……かなりのレアケースです。はっ! まさかこれが不運というやつなのでは?』


 トリトスが初めての状況を楽しんでいるが、そもそも彼女は選択肢から逃走を除外している。勿論現時点で逃げることも可能なのだが、翠火達と入れ違いになる可能性を考慮すれば戦う以外の方法は存在しない。


「――な! やめ、ぁああぁぁ!」

「ひぃ! な、なんでクラスモンスターが居るんだ! 話とちが――」


 断末魔をあげる者と現状を受け入れられない者、その二者の反応が消えたことにトリトスは何の反応も示さない。地面に転がっている者達は殺さずにいるが倫理観で殺さなかった訳では無いため反応を示さないのだ。


 地面の有象無象を意識からシャットアウトしただの障害物に置き換える。二者の不幸な選択をした者達が居た方向に強く意識を集中するとそれに応えるかのようにクラスモンスターがその姿を現した。


「ア゙ア゙ボア゙」


 威圧を含めた間隔の深い声の主は生い茂る樹木が光の届き辛い景色を作っているせいでその姿を肉眼で確認することが出来ない。だがトリトスは光のバイザー越しにハッキリとその姿を認めている。


 巨大な三本の木の根が順に蠢き草木を踏み固めた獣道が一瞬で土になり、地面からその振動が小刻みに伝わる。見えている木の根は所々腐食が見られ、ただれたように一部がドロドロとしていた。


 三本の根からはそれぞれ血管のように黒い管が巻き付き、その管を辿るとドラム缶のような寸胴をした胴体が見える。誰もが足と同じく見ていられない程の生理的嫌悪感を感じるだろう。


 腹部と思しき位置には等間隔で切り株が伸びた腕が生え揃っていて、根は先端にあるだけでなく三本の内二本の切り株の根には大量の血が滴り落ち、地を点々と残していた。先程の二人はこれにやられたのだろうことが予測出来る。頭部は確認出来ないが、確実に声を出す器官は存在するためその存在を忘れずにトリトスは記録に留めておいた。


『あれに無抵抗で殴られれば私の身体にも相応のダメージがいくでしょう』


 人が殴られれば体中に風穴が空くのは当然で、トリトスの女性らしい体つきを見れば立ち向かうのすら無謀に思えるが、彼女はリョウのデッサン人形だった頃のオルターである。


「ア゙アア゙!」

『私の美的センスからしてあれは無しですね!』


 クラスモンスター、デッドツリー・ジェノサイダーに対するリョウのオルター、トリトスとの戦いの火蓋が切って落とされた。




 トリトスが戦闘を開始してすぐ、翠火達に追いついたリョウが状況を伝える。


「トリトスがジェノサイダーと遭遇した! もう戦い始めてる!」

「ジェ、ジェノサイダー!?」

「華ちゃん知ってるのぉ?」

「なんでわかんないのよ! この前ここのキングを倒したばっかりなのになんでそんな大物が……」

「夢衣さん、ジェノサイダーはクラスモンスターです」

「あぁ!」


 夢衣が把握したのかしてないのかわからない間延びした返事をすると、リョウが翠火達を飛び越して先へと向かう。


トリトスあいつ戦闘形態アクティブになったから先に行くよ!」

「私も行くぅ!」


 リョウの言葉に割って入るように夢衣が名乗りを上げるが、華がそれに待ったを掛ける。


「あんたはサポート専門で火力あんまり無いでしょ? 道中他のモンスター引き連れてリンクされてトレインにでもなったら目も当てられないわよ。迷惑掛けないように私達は翠火の後をゆっくり付いていくわよ」

「ぶぅ――あいたっ!」

「ぶー垂れない! 気を引き締めないとまた不意打ち食らうよ?」

「わかったよぉ華ちゃん厳しぃ……」


 夢衣は華に叩かれた頭をさすりながらリョウに付いていくことを諦める。因みにリンクは戦闘中に他の敵に感知されてしまうことを指し、トレインはそのリンクが積み重なって逃げることを指す。逃げた状態で敵を引き連れるとまるで列車のように敵の行列を作ってしまうことからこのように呼ばれている。


「こちらは大丈夫です。後から追いつくので死なないでくださいね?」

「勿論! 二人だけじゃ厳しいからすぐ来てよね。トリトス、ジョイント・Aを使う!」

『了解』


 戦闘にリソースを割いているためか、話しかけたトリトスの返事は単調な物だ。


「急がなきゃね、イド!」


 イドを使用すると即座にリョウはスキルを唱える。


「ジョイント・A!」


 この【ジョイント・A】はオルターのステータスを一種類指定し、半分の性能を借り受ける物だ。「A」の部分は指定するステータスの頭文字が入る。この場合は敏捷AGIなのでAだ。


「あっという間に行っちゃった……凄い速度、あんたあのペースに合わせられたわけ?」

「む、無理。スピードライド使ってもあんな出ないよぉ……」

「まずはイドを定着させましょう? 時間はまだあるんですからそうすれば付いていくことも出来ますよ」

「そういえば移動するのにイドを使ったりはしないわね。勿体ないし」


 当然この段階でイドを使用するということは定着状態なためリョウは制限時間を考慮等していない。


「翠火ちゃんはあのペースに合わせられたりぃ!?」


 食い気味な夢衣に困ったような笑顔で肯定する。


「おおぉ!」

「ほら、感心してないで私達も急ぐんだから早くスピードライド使いなさい!」


 華のツッコミに夢衣は慌てて補助の魔法を使用するのだった。

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