第51話 岩山跡地オラクル


 アキラが運ばれた位置から少し離れて、救助に立ち会ったワービーストが自身のテントで、独り言のように折りたためるコンパクトサイズの鏡に向かって話しかけている。


「あぁ、恐らくキングは暫く出ないだろう。確証は無いがな」


 その声に応えるように鏡の鏡面には文字が浮かび上がる。


『了承した。メンバーに調査依頼を出そう。テレパスミラーはギルドに返却してくれ、それを持って長期依頼を完了とする』

「わかった」


 その短いやり取りの後に、ワービーストはテレパスミラーと呼ばれた物を閉じて自身のバッグに仕舞う。このワービーストもプレイヤーなのだろう。


「ふぅ、逃げ足だけなら誰にも負けないこの俺様の依頼もやっと終わりだぁ……」


 彼を知るものがこの喋り方を聞けば、誰しもがその方向を二度見しなければ気が済まないだろう。


 捜索隊と同行している時も、テレパスミラーと呼ばれる喋った言葉を文字に写す道具に話しかけている時も、威厳を感じさせる堅物な喋り方をしていたこのワービーストが完全なプライベートになった瞬間、そのイメージを崩壊させる喋り方になっているのだ。


「素が出せないってのは苦労するなぁっと、終わりだと思えば懐かしくもあるな、うん」


 次からは変に堅物なキャラを演じるのは止めようと心に決める。


「そういや、マジであのヒューマンがやったのか? “あのキング”を? しかも一人で? 自分で報告しといてなんだけど、信じらんねぇよなー」


 能天気とでも言える振る舞いをするワービーストは「もう関係無いしいっか」と考え、報酬を受け取るために設置された簡易ギルドへと赴くことにした。


 当然、また1週間取り組んだ演技をやり直す。岩山跡地オラクルでしかやってこなかった演技を今更止めるのは不自然だからだ。


「……いや、調査終わったんだからやんなくていいよな!」


 不自然なのはどうでもいいらしい。どうやら何かのロールプレイをしていただけのようだ。






 目が覚めたアキラは、日差しが無いことに奇妙な錯覚を覚えていた。


(あれ……俺は外で寝てたんじゃ?)


 起き上がり、周囲を見回す。やけに身体が突っ張る感覚があるので触れてみると、血の塊が付いていた。


 全身から吹き出した出血をしている自覚がアキラには無かったため、慌てながらリペアを使用する。


 防具含めて全身が綺麗になり、清涼感を得たアキラは改めて状況把握に努める。


(地面は……敷き布だけだな、ここはテントか?)


 寝ている間に運ばれたと察したアキラは、ステータスが変わっていないことに気づく。


(やっぱ経験値は無いのか、なんかボス倒して経験値もらえないのって結構ショックだよな)


 理不尽な仕様に思い悩んでいると、テントの外から水の入った桶と布を運んできた現地の女性らしきヒューマンがやって来た。


「あ! 目が覚めたのね。見た目の割りに傷らしい物も無いから身体を拭こうと思ったんだけど……必要ないみたいね」


 困ったように笑った女性を見て、アキラは少し申し訳ない気持ちで声を掛ける。


「せっかく用意してくれたのに……この通り綺麗になったから大丈夫だ、ありがとう」

「いえいえ、それじゃ医者を呼んでこようと思うんだけど……ちょっと時間掛かりそうなのよ」

「気にしないでくれ、医者が必要な怪我はしてないから」

「一応と思ったんだけど……そう言ってくれるとありがたいわ、悪いわね」

「いや、ここまで運んで貰っただけ十分だ、お礼を言いたいんだけど運んでくれた人は何処に?」

「捜索隊の人達のこと? あの人達はタクリュー停留所に居ると思うわ」

「ありがとう、何か必要な物とかあるか? 面倒見て貰ったから礼をしたいんだ」


 女性は若干アキラを見て、困ったように笑いながら答える。


「そんな、いいのに……って言いたいんだけど、出来れば燃料が欲しいわ」


(……あぁだから水だったのか)

「これでいいか?」


 アキラはバッグに仕舞ってあったタイニートゥルスから取れた枝を1ダース分、バッグから取り出す。


 1ダースと言っても10本にまとまった状態で12セットあるため、かなりの量になるだろう。


「あら! これだけあるなら次の行商が来るまで暖かい物食べれそうね。本当に貰っていいの?」

「助かったからな」

「私は殆ど何もしてないけど……ありがとう。早速乾かさなくちゃ」


 お礼を言って預けた1ダース分をアキラが隅に動かし、女性は1束分の枝を乾かすために外へと向かった。


「そんじゃ外出てみるか、クエストによるとオラクルに帰還の手掛かりがあるみたいだからな……帰る用意があるんならとっとと返してくれよ……。うぉぉ……ぉお?」


 愚痴りながらテントの外に出たアキラは、遺跡やら古代風な建物があると期待していた。


「テントしか……無い」


 周りには魔物のいない山岳地帯が続いていただけだった。若干傾斜気味なのもマイナス点だ。


「ん~ここが岩山跡地? って所なんだよな、マップにも書いてあるし」


 アキラがマップに書いてある地名を見ながら考えているが、ギルドとタクリュー停留所のアイコンを発見する。


「タクリュー停留所もあるし、取り敢えずはお礼でも言いに行っとくか」


 女性に燃料になる枝を渡したようにタクリュー停留所でも今持っている物で出来ることが無いかを確認しに行くのだ。


 その道中にアキラはキング戦を振り返って気づく。


「あっ! あいつら俺を弾き飛ばした後やたら動きが鈍くなったよな? ……もしかしてあの時逃げれたんじゃ……いやいやいや、追いかけられたら終わるだろ。きっとあれが最善手だったんだ、その筈だ……」


 アキラは今まで戦った敵は全て倒してきた。そのせいで戦闘が始まってからは「逃げる」という選択肢が無くなっていたが、済んだことなので以降はそのことを考えないようにした。




(テントだけだと思ったけど、なんだここ……傾斜になってんのか?)


 アキラの居たテントから少し離れた所にあるタクリュー停留所への道のりで、違和感に気づくが、特に不便を感じないためそのまま傾斜の終わりにある段差を登る。


 そこから平坦な山岳地帯になり、近くにタクリュー停留所が見えた。


(あれか、にしても少し先には魔物が居るな。まぁ強そうには見えないけども)


 荒れ果てた大地に居るのは芋虫をでかくしたような魔物に、巨大な花が自分で歩いている。見た目で判断するのは良くないが、人の集まる所の近くに居る魔物は大して脅威にはならない筈だとアキラは結論付ける。


(ってかなんでこんな所に人が居るんだ? 停留所まであるし)


 疑問を抱いたままタクリュー停留所に到着する。アジーンと同じように外に受け付けが存在するが、誰も居ない。置いてある呼び鈴を見ればアキラの行動は一つしか無かった。


『リンリン♪』


 小気味いい金属音は微妙に反響し辛く短い間隔だったが、それでも呼び鈴に反応して停留所内から人が出てくる。


「こんにちは」

「はい、こんにち……その仮面は! ガント丘陵で倒れていた……もう大丈夫なんですか?」

「おかげさまで、捜索隊っていうのは……他にも?」

「それはよかった。はい、私と他3名程居ます。1人はギルドの依頼で来てくれた護衛の方なんですが」

「なるほど、後で会いに行ってみるよ。それと、俺はあんた達に危ない所から助けて貰ったようなもんだからな、ありがとう」

「いえいえ、タクリューに不手際があったみたいで……こちらこそ申し訳ない」

「それなんだけどさ……」


 アキラは詳細を知らないのかと気づき、係の人に話した。


「そんなことが……鳥系のビークルに乗ったドラゴニュートですね。申し訳ありませんが、一応注意喚起の手配はしますが証拠や顔を見ていないのであれば……」

「ああ、相手もそれをわかってて死角を利用して更に太陽を背にしてた節がある。仕方ない」

「歯痒い思いですが、察していただきありがとうございます」

「そうだ、お礼をしたいんだけど何か必要な物とかある?」

「ん~これと言って特には……」

「そう? ペイントロックとか、タイニートゥルスから出た枝とか森のミルクなんかあるけど」


 森のミルクと聞いて受付の人が目の色を変える。


「森のミルクがあるんですか!?」

「ん? あるけど……」


 アキラは驚かれたことに驚き、濁すように肯定してしまう。


「ならそれを人数分頂いても?」

「あぁ、構わないけど3人分でいいのか?」

「はい」

「これでお礼になるかはわからないけど」


 そう言ったアキラがバッグから瓶詰めにされた牛乳を6本取り出す。


「いえいえ、ここでは手に入らない物ですからね、ありがたいですよ。すごい、冷えたままだ……でもこんなに」

「一人2本で分けてくれ」

「ありがとうございます!」

「俺からのお礼って言っといてくれ、俺はもう一人にも会いに行きたいからさ」

「はい! 必ず」


 手を上げてその場を後にするアキラだが、腑に落ちないことがあった。


(バッグ便利過ぎだろ、なんで冷えてんだよ)


 以前飲んだ時には抱かなかったが、言われて初めて気づく。冷やした覚えの無いアキラが疑問を浮かべながらもギルドへと向かう。クエストには何をすればいいのか、位置はわかっても具体的なことは何も書かれていないのだ。それを自分の足で見つけなければならない。






 道中、段差を降りてオラクルの中心らしき所へ行けば行く程坂は急になっていくのに疑問を覚えるアキラだが、考えてもわからないためそのままギルドに到着する。奥はまだ坂が続いていた。


「何も無いって言ったけど訂正だなこりゃ、まだ何があるかわからないな」


 下り坂の最後の部分にはドーム状の何かがある。恐らくアキラが向かうべき所だろう。先程気づかなかったのはテントを背にしていたからだ。当然マップには何も記されていない。


 そしてギルドの建物もテントだった。通常よりかなり大きいサイズだが、恐らく地形の問題なのだろう。テントの垂れ幕を捲って中に入ろうとすると……。


「おっと、すまん」

「こちらこ……あ」

「ん?」


 ぶつかりそうなのを謝り、その返礼をしてきた犬のような耳を生やしたワービーストはアキラを、正確にはその見覚えのある仮面を見て声を上げる。


「もう目が覚めたのか、身体は大丈夫か?」

「あ、あぁ、もしかして捜索隊の護衛をした?」

「その話知ってんの? 確かに護衛をしたのは俺様だぜ、ふふ」

「タクリュー停留所にお礼をしに行った時にな、あんたにも礼がしたかったんだ」

「それはいい心がけじゃないか、うんうん」


 アキラの気持ちが嬉しいのか、ワービーストは大袈裟に上機嫌に振る舞っている。作務衣と、金属製の下駄を履いた修行僧にも見えるその衣装は非常にマッチしている。頭に巻いている鉢巻から格闘家をイメージしてしまう。


「それじゃ礼の代わりと言っちゃなんだけど、教えて欲しいことがあるんだ」

「? それが礼代わりになるなら……」

「ズバリ聞こう! あのキングを倒したのは……お前さんだな?」


 顎に手を当ててワービーストは問いかける。目が光りそうな決め顔でそう告げてきた。


「そう……」

「まぁ待て待て! 言いたくない気持ちもわかる。こんな世界だ、戦力を知られるのは良くないもんな、だが今回は駄目だぜ?」

「いや、だか……」

「そうかいやか、なるほど……こいつは手強い、あそこに他の仲間が居たのなら兎も角、タクリューは一人乗りなのは調べが付いてるんだ。さぁ、ここまで証拠がそろっ……で!?」


 喋っている途中にアキラが目の前のワービーストにチョップでツッコみを入れた。


「……」

「……」

「落ち着いたか?」

「あ、うん」


 途端に素直な返答をする相手に、アキラは笑いながら告げる。


「俺は別に隠してもいないし、最初から肯定してたんだがな?」

「そ、そうだったのか、こりゃやっちまったぜ」

「他に聞きたいことはあるのか?」

「あ、あぁまだ聞いても良いのか?」

「そうだな、立ち話もなんだしどっかないか?」

「あ~、このギルドにも他と同じでテーブル席があるからそこが一番近い」

「俺はそこでいい」


 ワービーストが身振りで中へアキラを誘導すると、ギルドの中へと戻っていきアキラもそれに続く。入るために捲った垂れ幕で上げっぱなしだった腕を漸く下ろせたアキラは中の作りに驚く。


「アジーンと内装がまったく同じだ……壁とか天井除いて」

「まぁ、作りはどこのギルドも同じだけどさ、アジーンってあのヒューマンのはじまりの街だろ?」

「そうだ」


 近くのテーブル席に座って話を再開する。


「なんで今更そんなとこに?」

「今更も何も、タクリュークエで初めてアジーンから出たんだ、当然だろ?」

「ん? ……聞いちゃいけないと思うけど、レベルはいくつだ?」

「答えたくないな、トップメンバーの平均レベルを教えてくれるならいいぞ」

「いくつだったかなぁ……たしか40前後だったかな」

「開始1ヶ月でもそんな物なのか、俺は15だ」

「レベルは上がりにくいからな……それにって15!?」


 アキラの言葉にワービーストが驚く。キングを倒したと思ってた相手のレベルが自分の半分より下だとは思わなかったからだ。


「信じられないか?」

「そりゃ、お前……本当か?」

「調べてみろよ、装備だって最初の街で買ったのばかりだ」

「非表示にしてないのか、どれどれ……レジェンドってなんだよ……聞いたことねぇぞ、パイオニアって噂には聞いたことあるけど、持ってる奴初めて見たな……シニアまであるじゃん。そんでノービスが混ざってるのがマジで意味不」

「まぁそれはダンジョンで手に入れた物だからな、本来のレベルならノービスが妥当だろ」

「色々あんだな、マジで気になる。どうやってそんな装備を……名前はアキラって言うのか。そっちが見せてくれたんだ、俺のも見ていいぞ」

「あんがと、遠慮無く見させて貰うぞ」



name:葉桐はぎり


equip

頭:決意の鉢巻

胴:決意の作務衣(上)

手:指ぬきグローブ

脚:決意の作務衣(下)

足:鉄下駄


首:命のネックレス

腕:パワーリスト

指:もしものもしも



「葉桐って言うのか、よろしく」

「おう! よろしく」


 テーブル席で握手をし、世間話に花を咲かせた。






「んでさ、いざログインしても俺全然気づかなくてさ! 和の国の一室に居たのに最初気づかず1時間も遊んでたんだよ」

「ほんとかそれ、盛りすぎだろぉ?」

「マジマジ、アキラはどのくらいで気づいたんだ?」

「開始3秒」

「早すぎだろ! お前も盛りすぎだって!」

「まぁな」

「「はっはっは」」


 アキラと葉桐はかなり波長が合うようで、お互いにかなり打ち解け合っていた。まるで何年も会っていなかった旧友のようだ。


「って話すぎだわ」

「そうだった……早くクエスト進めないと」

「フレンド登録してもいいか?」

「おう、俺も歓迎するよ」

「……よし、いざとなったらメッセ飛ばしてくれよ、ヒューマンの進行度は知らんがダンジョンとか手伝えると思うぜ」

「……はは、ダンジョンは止めといた方がいいぞ?」

「なして?」


 アキラの忠告に当然葉桐が疑問の声を上げる。彼はアキラがパイオニアの難易度に挑むかもしれないことを知らないのだ。


「多分、俺は難易度パイオニアに挑戦することになると思う」

「は? あそこに入って帰ってきた奴は居ないだろ? ニュースであんなに騒ぎになってたんだから」

「ニュース?」

「アキラはニュース知らないのか。ホームのプレイヤーが投稿した情報の中で、重要度の高い記事がランキング形式で見れるんだ。メニューリストからも見れるはずだぜ? 最近はホームのアイドルってのが人気独占だな」


 アキラはメニューのヘルプからニュースの項目を見つけるとすぐに開く。



【衝撃!? あのホームのアイドルに男の影】

【※緊急速報※ ダンジョンのパイオニアから帰還者現あらわる(未確認)】

【今日のお面美女、Sさんと猫】



「なんだ、この東ス○みたいな記事は」

「い、いや誇張したタイトルは多いけど中身は確かだって」

「適度に見るよ」

「それがいい、んでどういうことよ?」

「ん~信じるかどうかはわからんが、今のニュースに緊急速報あったろ?」

「ん? あぁ……ってまさか」

「パイオニア帰還者は俺だ」

「あぁ! なんか色々合点がいった気がする! え? 何? マジで?」

「キングをソロで倒せる奴が俺を除いて居るかどうかは知らないが、証明にならないか?」

「ほぇ~……」


 葉桐は装備や疑惑のキング討伐と、色々な不自然さに納得がいったようで、感心している。


 そして目を瞑ると何かを考えていたのか、すぐに目を開けてアキラに聞く。


「なぁ、パイオニアに行けばキングをソロで倒せる程強くなれるのか?」

「それはお前次第だな」

「どゆこと?」

「一応ギルドに情報は流したからそれを参考にしてくれ、俺から言えるのはアニマを回復させる方法を途切らせることなく、維持できる方法だけは準備しておけってことだな。後は心の強さの問題だ、それができなきゃ恐らく死ぬ」

「……」


 葉桐から唾を飲む様子が窺える。パイオニアについて真剣に考えているらしい。


「お勧めはしないぞ?」

「……ゆっくり戻って考えてみるわ」

「そうか、それじゃぁな」

「ああ、また」


 葉桐はギルドから出て行った。


 それを見送ったアキラは葉桐について考える。


(なんか強くなれるって聞いて張り詰めた感じあったな……結構陽気な性格してるみたいなのに、なんかありそうだな)


 アキラが葉桐について考えるが、ふと落ち着いたら空腹が襲ってきた。


「そういえば……腹が減った。起きてから何も食ってないんだよな」


 急いでマップで飯屋を探すが、アイコンが何処にも無い。店はあるはずだが、食糧事情が豊富ではないのだろう。


「ま、まじか……」


 大人しくバッグに用意していた食べ物で昼食を済ますことにする。そしてその一方でギルドでは、いい匂いを漂わせるアキラを見つめる存在が居た。

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