第5話 チュートリアル戦闘


「銃にはあまり詳しく無いけど、間違いなくこの銃で山は吹き飛ばせないな」


 当然である。


「最低でも、マグナムみたいなごついのかと思ったのになぁ、それに一丁しかないし」


 文句を言いつつ、落ちているベレッタを拾う。拾うと同時に、なぜか負の感情とでも言うのか?そういった不快感をほんの一瞬感じた。


「おぉこの重量感はいいな…」


 文句を言っていたものの、本物と思われる銃に逸る気持ちを抑えられない。と、呟くと同時に今度は正の感情である喜びのようなものを一瞬感じた。本当に一瞬だったので、先程のことが気のせいでは無いと感じ、それについて思考を進めようとしたその時だ。


「ウォン!」


 アキラが銃に興奮していると、前方に居たフォレスト・ウルフが吠えてきた。吠えるだけで何もしてこない。まるで急かすような対応だ。

 フォレスト・ウルフは戦意剥き出しでこちらを睨んでいる。


「そういえば居たな。取り敢えずこれでオルターを手に入れたことになるのかな?」


 アキラがそう呟くと、半透明のウィンドウに説明が表示される。


【オルターの覚醒おめでとうございます!今お手持ちの武器はオルター、貴方の分身です。これからの冒険には、無くてはならない相棒となり、貴方を支えてくれます。オルターはただの武器ではありません。貴方からもオルターを支え共に成長し、冒険の世界を楽しんでください!】


(「楽しんでください!」じゃねぇよ!え?これは想定している事態なのか?仕様なのか?じゃないとこんな文言………今考えても仕方ないか。そういえば、さっきの感情はオルターからだったのか?なんとなくだがそう感じる。不快感の原因だって俺かな…確かに思ったのと違うのが出たくらいで、自分を貶されていい気分はしないよな…)


 アキラのオルターが不快感を示したのはそんな複雑な感情ではなく、ただ単にアキラが受け取れずに地面に落としたからなのだが、喜ぶ感情と不満を表す感情しか感じられなかった今の状態ではそれを察することは出来ない。


 アキラは順応が早いのか、ただそう言った世界単位のことには関心を示さないためかは分からないが、目の前の現象を完全に受け入れ、オルターと言う存在が当然かのように行動をしている。


「えーっと銃…か?ごめんな?ちょっと浮かれててさ」


 アキラは握っているオルターから脈動を一瞬感じ「いいよ!」と言っているように感じた。本当の所は喜びの感情が流れただけなのだが、それには当然気づかない。


(本当に生きてるみたいだな、これからパートナーになる相手に思ったのと違うからって、そのイメージを押し付けちゃダメだよな…)


 勘違いが進む中、アキラは更に見当違いの反省をしつつ、またフォレスト・ウルフの存在を忘れてオルターに向かって提案した。


「そうだ!折角相棒になるのに、名前が無いのは寂しいよな…よし、お前は今日からシヴァだ!イメージした神話から取ったんだ。強そうだろ?」


 名前を付けられたシヴァから、間違いなく喜びの感情を感じた。アキラはシヴァが気に入ってくれたように感じている。アキラはオルターが行う感情表現は単純だと察した。


「ウォン!!」


 催促のおかわりか。とアキラは呑気に考えた。


「と、そうだった。お前はなんなんだ?飯なら持ってないぞ?」


 ピッ♪【オルターを使った戦闘】


 聞き覚えのある電子音が、再び鳴る。

 どうやらこの狼は、オルターシヴァを使った戦闘のチュートリアル用の相手らしい。その証拠に半透明のウィンドウに【オルターを使った戦闘】と書かれていた。今戦闘が出来る相手は目の前のフォレスト・ウルフ位だろう。


「チュートリアル的な感じか?だから狼が出てきたのか。いや、フォレスト・ウルフだったな」


 ウィンドウにタッチし、チュートリアルをスタートさせる。タッチしたウィンドウが消えるだけで、何も起こらない。


「…え?もう攻撃していいの?」


 少し驚きながらも、不親切設計に悪態をつきながらアキラはオルターであるシヴァを右手に片手だけで構え、フォレスト・ウルフに照準を合わせる。アキラはまだこの異常事態に認識が追いついていないせいか、野生の狼らしき動物が目の前に存在しているのに未だ危機感を抱いていない。動いていないのも多分に影響しているだろう。


 この心構えは後悔する暇も与えずにゲームとは思えないリアルすぎる現実がアキラを襲うことになる。


「たしか、銃を撃つ時はこの凹凸の中心が合わさるようにするんだったな。おし!」


 アキラが狙いをつけ、右手の人差し指に、気合を入れてトリガーを勢いよく引く。


『ダァンッ!』

「おわっ!」


 思った以上にでかい射撃音と、肩に来る衝撃、スライドから弾き出される薬莢に思わず声を上げ、尻もちをついてしまう。


「銃を甘く見ていた…ってかなんでここまで忠実?に再現してんだよ…」


 話し相手は居ないので自己完結をしながら「本物の銃ってこんな感じなのか」と呟きながらフォレスト・ウルフを見ると、ダメージを受けた後も指標となる物も存在していない。まるでダメージを受けていないかのようなその出で立ちに、アキラは動揺する。


「狼無傷じゃん」

(え?こんな反動でかい攻撃なのに、ノーダメ?あ…)


 よく見るとフォレスト・ウルフの近くの木から少しだけ窪みが出来ていて、煙が出ている。そう、弾丸はフォレスト・ウルフに命中しなかっただけで、しっかり当たっていたのだ…木に。フォレスト・ウルフが無傷なのは、単純に弾丸が当たっていないだけだった。


「当たってないだけだったのか。でもなんで当たってないんだ?ちゃんと狙ったのに?…あっ!」


 そこでアキラは武器を選択した時の注意文を思い出す。


「そりゃここまで現実的なら注意文は出るよな…」


 アキラは外した原因に思い至ったが、これではまだ当たらなかった理由としては足りないのだ。要は素人のアキラには、狙って引き金を引くと言う動作で命中が完結してしまっているのが原因の大元だ。実際、引き金は気合を入れて引くものではないのだが、アキラがそれに気づくことはない。


 これはガク引きと呼ばれる現象で、狙いを付けても握る握力が強すぎたりトリガーに掛ける指の圧が強いせいで銃身がブレてしまい、狙いを定めた場所からズレてしまったのだ。

 実際には狙った所に当たっていないので、狙いを外したのではなく正確には「狙えてすらいない」ことをアキラは理解出来ていなかった。距離も10m以上は離れているので、素人が単純に狙って当てるのは相当に難易度が高かった。


 突然怒るような感情が腕を伝ってオルターのシヴァから感じた。シヴァから流れ込んでくる単純な感情をアキラは必死に理解しようとする。シヴァが間違いを訂正しようと何か自分に伝えようとしているとアキラは直感した。


 早く動けば、シヴァから脈打つように抗議のような物を感じる。そういった流れを繰り返していき、ほぼオリジナルだが概ね正しい姿勢を伝授された。


 単純な感情がダイレクトに来るだけなので、どの部分が良いか違うかしか判断出来ないため、それなりの時間を要した。

 そして、アキラはシヴァからの指導の元肩幅に足を開き、今度は吹き飛ばされないように銃を握っている方の足を半歩後ろへ下げる。銃を握っていない手で、銃床を支える。


 銃を握っている側の肘を伸ばして、片目で狙いをつけるのではなく、両目で狙いを付ける。銃を握っている肩を首に少し引き寄せ、準備が出来たら慌てずゆっくり引き金を引く。

 今度はトリガーを絞るように静かに指を動かしていく。


 このゆっくり引き金を絞るのが、狙い通りに弾丸を命中させるコツであるかのように、ゆっくりゆっくり引き金を絞る。まだ弾丸は発射されない。それでも慌てずブレる狙いを修正しながら、少しづつ引き金を絞る。


 いつの間にか弾丸が発射され、その反動を感じつつ今度は尻もちをつかないで射撃体勢のままでいると「ぎゃん!」と言うフォレスト・ウルフの悲痛な叫び声が聞こえた。フォレスト・ウルフに付けていた狙いが、寸分違わずに狙った所、フォレスト・ウルフの額の中心に命中した。


 しかし狙った所に命中してもフォレスト・ウルフは絶命するどころか、少し当たった所が凹み多少の出血は見られるだけで生きている。そして頭上の名前の下にはHPと思わしきゲージが現れ、1/4程度削れていた。

 フラフラになって立ち上がり、唸り声を上げながら此方に向かって走ってくる。攻撃が命中したのを切っ掛けに動けるようになったのか、フォレスト・ウルフはやっと攻撃出来ると言わんばかりに噛みついてくる。


「ちょっ!なんで死んで無いんだ!?そこだけファンタジーかよ、ずるいぞ!」


 そうアキラが言いながら先ほど外した弾丸が頭に過る。


『近くの木から少しだけ窪みが出来ていて、煙が出ている』


(そ、そうか…弾丸の威力は木を貫通するどころか、窪みしか出来なかったじゃないか…それがこのシヴァの威力ってことなのか?)


 アキラが持論を展開している間にも素早く動くフォレスト・ウルフはアキラの喉に向かって首を横に回し、その鋭い牙を突き立てようと口を開くが、アキラが反射的に押すように両手を突き出す。うまい具合に左手は上顎に、右手は銃を握ったまま下顎に、それぞれ両手がフォレスト・ウルフの両顎の先端にピタッと収まった。

 だが、キャッチは出来たが、押し倒されてしまう。


「ヴァア゛オ!!!」


 フォレスト・ウルフはよだれを撒き散らし、威嚇しながら喉に食らいつこうと必死に力を込めてくる。アキラもやられまいと、偶然キャッチ出来た顎を離さずに必死で抵抗する。

 両者の必殺と必死の攻防が続き、膠着状態となる。


「なんでチュートリアルなのにピンチなんだよ!戦闘だけリアルかよ!」

「ヴォルォォォ!!」

「くっ!」


 妙に余裕のある愚痴を吐きつつもアキラは考える。どうすれば、この状況を脱すことができるのか、その方法を作り出すには何をするべきなのか?


(まずはこの状況だが、距離を取れたとしてもまた食い付かれるのがオチだ。うぉ!くぅ…距離を取るのは愚策か?)


 妙に納得しつつも打開策を考える。距離を取るだけなら落ち着き始めた今、タイミングを見て食らいつく勢いを利用して膝でお腹を押し上げてやればいいだけだ。そう考えるアキラだが、結局は食い付かれる前の状況に戻るだけで、逃げてもそれは同じだろう。


 いや、状況はもっと悪くなるかもしれない。偶然キャッチできた今の状況よりいいイメージが一切沸かず、例え距離を離してもアキラの現在の腕ではどうやっても動く対象を銃撃するなんて高等なテクニックは無い。銃撃案は即座に諦め、距離を取る案を却下したアキラは困惑と焦りが目に見えて現れ始める。


(なんだよ!わけわかんねぇよ!こんな狼みたいなのに噛まれでもしたら大怪我じゃ済まないだろ!冗談じゃない!)


 アキラはここに来てから冷静に行動しようとしても、所詮はゲームと心の何処かで油断していたのか、現実で現れたらパニック必須になる狼が出現してもただのチュートリアルの的としか考えていなかった。


 しかし、現に喰い殺さんとばかりに牙を剥く目の前の獰猛なフォレスト・ウルフの攻撃が冷静なつもりのアキラに対して現実感を与え、ただ現状に流されているだけだったと今更ながらに理解させられる。

 アキラは必死になって今度こそ冷静に現状を考え始める。


(落ち着け、今は膠着状態なんだ。考える時間は有る筈なんだ。考えろ!これはチュートリアルだぞ?なら諦める理由なんて何処にもない。必ず勝てるんだ!それに楽観的だが俺が狼狽えてるだけでダメージはそんなに無いのかもしれない)


 当然その希望的観測は試す気にもなれず、そして連鎖的にもし死んでしまったら?と最悪なイメージまで繋げてしまう。


(だ、だけどもしダメージが軽くないなら死ぬかもしれない…試すのはアホらしいな。もしここが現実で、もし死んでもゲームみたいに復活来ない前提で考えると、本当に死んで。妹には二度と会えなくなる…のか?今度は一人で“残される側”に立たせることに…)


 一人になった妹を想像しただけで、アキラの中に僅かに出来た余裕が一瞬で霧散する。アキラの最優先事項は妹であり、例え自身に危機が迫ろうとも反射的に優先してしまう存在だ。




 アキラの両親は既に事故で他界しているが、両親を失った当時は兄妹揃って死んだように生き、金銭面は保険金を弁護士が間に入ることで賄っており、生活面は互いを支え合って生きてきた。


 必要最低限生きることしかしてこなかったアキラだが、とある深夜に妹の深緑ふみが泣いている声を聞いてしまう。ことが起こってからアキラもこれほど泣くことがあるのかと思うほど泣き、苦しみ、悲しんだが、時間が経つと涙は自然と出なくなっていた。


 両親が他界してから深緑の顔すらまともに見ておらず、泣き腫らしたはずの顔に気づかなかったアキラは、ただ生きているだけで、自分は悲しみを乗り越えた。

 唯一残った家族に目も向けず、吹っ切ったつもりになっていたアキラは恥じと後悔で頭の中が埋め尽くされた。

 大切な家族が1人で、未だに覚めない悲しみを背負っていたのに、兄である自分を気遣っていたのか、押し殺して泣き続けていたその事実は、大事にするべきただ一人の家族である妹を見てもいなかった。その事実は己の愚かさを自覚させるには十分であった。


 その気持から、まだ間に合う筈だ!と、ある程度気力を取り戻したアキラは、妹を慰めながら必死に立ち直らせる努力を始めた。


 しかし、1人では何をしても上手く行かず、それでも少ない気力を振り絞って少しでも気力を取り戻して元気になってもらう努力を続けた。

 そんなある日、両親の遺品を整理しながら嘗ての幸せだった日々を思い返し、アキラは想った。当時はこれほど暗い生活をしていただろうか?と…。


 そんな折り、遺品の中から写真を見つけた。最後に旅行へ行った時に撮って現像したまま放置していた思い出の写真だった。

 そこには楽しそうに笑顔を浮かべて幸せそうな両親とアキラ、そして深緑が写っている。楽しい平穏な日々を送りつつも家族全員が笑って過ごす。今は無き日常がそこには形として残っていた。


 自分と深緑は生きていて、その表情は以前とは別人のような物になっていることにアキラは漸く気づく。こんな気持ちではいくら頑張っても変わらないはずだ。笑顔を取り戻すなら写真のように笑っていなければならない。でも、今は笑うことが非常に難しい。

 せめて笑えないのなら、少しでも悲しいことを忘れる努力をしようとアキラは辛く思いながらも決意する。


 それから深緑を誘って友人との娯楽、スポーツや美味しい物を食べに遠出したりと色々精力的に活動することで忘れる努力をした。

 その甲斐あってアキラの気持ちは、本当の意味で大分持ち直すことが出来たのだが、深緑はそれについけない。


 深緑も泣く回数は減っても表情は以前より酷くなっている。折角の綺麗な顔立ちが見る影もない程に影を差している。自分だけ元気になっても深緑が元気にならなければ何の意味も無い。


 そんなある日、友人から体を動かして遊ぶ家庭用ゲームを借りたアキラは、空間にゆとりのあるリビングでそのゲームをしていた。


 それなりにマイナーだが、根強いファンが多い医療系のゲームで、両手を動かす今まで出来なかったダイレクトな動きが伝わるコントローラーを使った物だった。医療ゲームと言っても、当然現実の医療とはかけ離れていたが、そのゲームは未知の病気を外科的に治療し、どんな絶望的な状況でも決して諦めずに患者を救い、その救われた患者の明るい未来があると信じ、メスを片手に自分と患者の未来を切り開いていくRPGだった。


 アキラは例えフィクションでも、そんなドラマ性に心が救われていく気がした。事故患者を救うような場面が両親を思い起こさせるも、ゲームの忙しさが、主人公のセリフが、そしてその現状を実際に何とかしたかったアキラは良い方向にゲームへ集中させてくれた。


 アキラはゲームに救いを見出してから、深緑ふみもきっと救われると考えて、深緑ふみでも遊べそうなゲームを探した。

 そして見つけたのが育てないと死んでしまう、少しハードなペット物のゲームだった。その動物系の携帯ゲーム機を「育てないとその子死んじゃうぞ」と一言残して、目の前に起動中の携帯ゲーム機を置いて立ち去るアキラ

 電源を切っている間はゲームは進行しないのだが、そんなことは深緑ふみが知るはずも無い。

 ゲーム機から聞こえる悲しそうな動物の声が、根が優しい深緑ふみに無視出来る筈もなかった。最初は映し出されるゲーム画面に流されるようにプレイする。


 後にアキラは「兄としてどうなの?」と腕を叩かれながら強く叱られてしまうのだが、これを切っ掛けに実際の動物を見に行ったりと、当時中学卒業前の深緑が深夜には泣かなくなり、顔に差していた影が嘘のように元気を取り戻す切っ掛けとなる。




 アキラは想像してしまう。そんな状況を再び呼び起こし、支える相手の居なくなった一人ぼっちになった妹が何をするのか。その過去の思い出から、流れるように最悪の想像をしてしまった。


 この高々チュートリアルに失敗して、自身が死ねばどうなるのだろうかと想像する。ゲームを始める時のヘッドマウントディスプレイを被っている。そんな状況に戻れるのか?

 それとも、いつもと変わらない日常が何事もなく始まるのか?

 悪夢にうなされていただけで、寝ていたベッドから飛び起きるのだろうか?

 意味のない仮定が非常に魅力的に見えてくるが、即座に否定する。例えゲームと現実が入り混じったような所でも、何処の世界に自分の命を天秤に吊して、そんな実験が出来るだろうか。


(なんでゲームに俺の人生を脅かされないといけないんだ?)


 アキラの人生を救ったのはゲームが切っ掛けだった。だが、今はその救われたゲームがアキラを殺そうと牙を剥いている。

 自分と深緑を救ってくれたゲームを決して最悪な未来へ導く道具ゲームにしてはならない。そしてこんなことになった原因を必ず探し出すと心を新たに、歪な現実から抜け出すために覚悟を決める。


 アキラは思いを新たに握っていたシヴァを強く握りしめた。

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