第2話 富士宮駅
中学高校時代は富士宮市で過ごした。
出かける時は富士宮駅までバスで行き、そこから身延線に乗り換えた。
身延線の本数は決して多くはないが、市内各所に向かうバスターミナルが有り、駅とは歩道橋でつながっていた。
今は、富士宮駅から徒歩数分のところに大型のショッピングモールがあるが、
当時は趣が違っていた。
駅前に、雑居ビルが数軒建ち、駅やバスターミナルと歩道橋でつながるデパートがあった。
高校時代には、バスの待ち時間にそのデパートの階段の踊り場にある立ち食いそば屋や、焼きそば屋に何度も行った。とにかく安いのが良かった。
そして、富士宮駅の特徴は「セールスガラス」である。
これは市内にあって「地獄の訓練」で知られる管理者養成学校の訓練の一つが、毎日富士宮駅前の歩道橋で行われていて、一般の通行人の前で大声で歌を歌っている。その代表歌が「セールスガラス」で、毎日高校の帰りに電車を降りて、バスを待つ間に聞いていたので、今でも、一番くらいは歌える「ひたいに~汗して~」という感じで。
今でも、市内の40km夜間行進や、駅前での「セールスガラス」は、行われているのだろうか。
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