第19話funf 4
ダメだコイツ。
いつものにひとワールド全開で何もわかんない。
「あっそーですか。それは母は幸せですね」
別ににひとに期待していた訳じゃないけど。
通帳を開く。
マズイよなー、、、、働かないと。
家から出てくないよ。
最近巷では、強盗事件が多いとかニュースでやっていたっけ。
私もやろうかな。
切迫詰まったら、犯罪に手を染める気持ちが今ならよくわかる。
人間とは思えない手口から犯人は人間じゃないとか言われてたっけ。
被害者で亡くなった人もたくさんいたなー。
人間じゃない、、、、。
まさか犯人はにひとじゃないよね。
違うか。
それにしても・・・・・・・・・・・金がない。
いっそこのまま死んでしまおうか。
キッチンへ行き、右手で包丁を持つと左の手首の上に持っていき、自殺する フリ をする。
本気でするつもりはない。
ただ真似ただけ。
私は自殺する勇気があるんですよ!って所を自分自身にアピールしただけだったんだけど・・・・
「それはダメです!ママ!」
にひとは凄い勢いで走ってくると私を思いっきり突き飛ばした。
ゴンっ。
壁に頭を打つ。
「いたたた・・・・・・・・アンタ・・・・何してんのよぉ・・・・・」
「ママが自殺しそうだったから・・・」
「はぁ?」
「ママは自殺してはダメなのです」
「なんで?」
「ママが自殺して良いとは教えられていないのです」
「誰に?」
「それは母にです」
「母って?」
「母は母です」
「母・・・・・・・」
その母って・・・・・私の実の母親の事?
もしかしてにひとは私が勝手に自殺しないように、母が仕向けたのかな?
もしそれが本当だったら・・・・・・・・・・私、このまま生きててもいいのかな?
このまま・・・・・・・・・本当はこのまま生きていきたい。
一度でいいから誰かに直接 「生きていいんだよ」 って言われたい。
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