第7話drei 3
結局今日も寝ずにバイトに向かった。
帰ってくると充電が切れた鉄屑が玄関に転がっている。
・・・・・・・なんなの?こいつ。
昨日はちゃんと充電持ってたのに。
重たい鉄屑を引きずり充電する。
少しだけ休憩するつもりでソファーに座ったはずが、気づけば眠っていたみたいで、時計を見ると私がこの家に帰宅してから時間が進んでいた。
鉄屑に目をやると、あいつはまだ充電中みたいで動かない。
私を殺せる一番のチャンスな時間帯に、こいつも充電がなくなっていたら何の意味もないじゃない。
本当に役立たずな鉄屑。
パソコンをいじっていると、鉄屑は命を吹き返す。
「おはようございます。ママ。
ママは眠らないのですか?」
「アンタが充電している間に寝ちゃったわ。
この役立たず」
「汚名は必ず返上してみせます」
・・・・・・・・・どんな会話なんだか。
この日帰宅すると、鉄屑はまだ起動していたが、
翌日は充電が切れて玄関で転がっている。
そんな日々の繰り返し。
私と鉄屑の奇妙な同棲生活。
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