第9話 フィッシャーマンズ・ハウス

 親父が書いたと思われる手抜きの地図を元に俺は森の中を歩いた。

 清奈も言っていたが、適当に歩いていればいいんだよな……たぶん。

 それより、島の人にあったらなんと言えばいいのだろうか。

 方言とかないよな。無礼な発言をしてしまったら申し訳ないからな。

 心配だ。とても心配だ。そもそもこの森から抜け出せるかが心配だ。

 右を見ても左を見ても木々。同じ景色がずっと続いている。


「空がきれいだな」


 緑色の木々と青い空。心地よい風が体を通り過ぎていく。

 長い間忘れていた安らぎ。都会では味わえない体験だな。

 たまには見知らぬ島に来て自然を感じるのもいいのかもな。

 風を感じていると、ついつい手の力が緩んでしまった。

 手から落ちた地図は手を離れ、地面へと落ちてしまった。


「ん?」


 それを拾おうとしたとき、俺は裏面に書かれた文章に気が付く。

 手に取り、詳しく見て見ることにした。

 それはおそらく親父が書いたメモだと思われる。字が同じだ。


「何々、『地図の目的地って書かれた場所は俺のブロウ兄貴の娘が経営するアパートね。そこでお世話にナリーヨ。わっはは。あ、今の分かった? ブローじゃなくてブロウね。ブローだとブローフィッシュ、つまりは河豚になっちゃうから』」


 フグは英語でブローフェッシ。親父のしょうもないギャグが書かれている。

 後半のゴッサム逆はどうでもいいとして、前半に書かれていことが気になる。

 俺の親父の兄がいたのか。しかもその男には娘がいるのか。

 衝撃の事実である。俺は親父のことも家族構成も全然知らないからな。

 メモのことを考えながら歩いていると、やがて本当に道路へと出た。

 舗装された普通の綺麗な道路だ。一階建ての民家も沢山並んでいる。

 無人島だと思っていたが、それは大きな間違いだ。むしろその逆である。

 島のお婆さんやお爺さんも歩道で会話を楽しんでいた。

 さて、彼らのことよりも今は自分の方が大事なんだよな。


「とりあえず道路には出たから……あれ、こっちが上だっけか?」


 地図が適当すぎてどこが上なのか分からなくなってしまった。

 困っていると、会話をしていたご老体たちが近づいてくる。


「あら、おめぇさん、みねーか顔だな。制服もどこのだ?」


「あ、どうも」


「それよりばっさん。この子、制服が砂だらけだぁ」


「あぁ、どうしたんだ坊や? 森から歩いてきたのか?」


「あ、はい」


「そうかそうか」


 フレンドリーな人たちで助かった。清奈曰く、島の人は殆どが良い人だと言っていた。それは裏を返せば、ごく僅かだが、よくない人もいると言うことだ。

 親切なお爺さんとお婆さんは俺の服についた砂を払ってくれる。


「すいません。ありがとうございます」


「おんおん、いいってことよ」


 いい人だ。このお婆さんなら、目的地の場所を教えてくれるかもしれない。


「すいません。実はこの地図に書かれた場所を探しているのですが」


「おん? 声が小さくて聞こえん」


「だから! この目的地の場所を!」


「何? 『このモテ乳首、しばくぞ』だって? なんて無礼な奴だ!」


「えぇー、いや、空耳だろ!」


「この野郎、恩を仇で返しやがって! 許さんぞ!!」


 お婆さんが怒りを露にする。アワワ、俺は大変なことをしてしまった。


「ばっさんや、彼は『この目的地の場所はどこだ?』と言ったのっじゃ」


「あーなるほど。地図の場所ね」


 彼女の怒りが収まる。お爺さんの活躍により、どうにか誤解が解けた。

 お婆さんは俺から地図を受け取り、眼を凝らしながら見つめていた。


「んー……目が悪くて見えん……。お爺さん、見えるか?」


「ワシには無理じゃ。老眼は家に置いてきてしまった」


「んー。坊やの助けになりたいのだが……あ、そうだ。いいところに」


 お婆さんはよぼよぼな手をあげ、誰かに手を振っていた。

 振り向いて確かめると、そこには冷凍マグロを素手で担ぐ男の姿。

 10メートル以上離れていたが、それでもデカく見える。

 あの男の身長は推定ではあるが、2メートルなのではないだろうか。

 上半身はタンクトップ、下半身は短パン、足はサンダル。

 体は日焼けで小麦色に焼けていた。まさに海の男だ。通称、海人。

 マグロって360kgくらいあるんだろ? それを担ぐ男って……。

 彼が近づいてくる。威圧的な表情をしながら近づいてくる。

 やがてその男が、俺の真ん前まで来る。


「あわわわ……」


 近くで見ると、想像以上にデカい。彼が俺のことを見下ろす。

 外国人? ……ではないな。体は大きいが顔は日本人だ。

 親父と同等? いや、もしかしたら親父より大きいかもしれない。

 あのクソ親父は多くの場合、猫背なので小さく見える。

 それに対し、この男は堂々と、まっすぐと立っている。

 

「デ……デカい……」


「この坊やがな、この地図に書かれた場所に行きたいって言うんだ」


「……」


「そうそう、彼はこの島の学校の制服ではない」


「……」


「それは分からない。本人に訊けばいいのじゃ」


「……」


 お爺さんとお婆さんは独り言を言っている。頭でもおかしいのだろうか。

 誰かと会話をしているようだが、俺にはその会話の相手が分からない。

 島の人だから、精霊とか、霊的な何かと話しているのだろうか。

 

「……」


 大男が俺の肩に手を置いた。俺の体はビクッと反応する。

 ど、どどどど、どうしよう。食われる……怖いよぉ……。


「良かったな坊や、目的地の場所を教えてもらって」


「え、あ、あの……何を言っているのですか……アナタたちは……」


 訳が分からなかったが、何となくわかった気がする。

 震えながら前方を見ていると、大男の口が動いている。

 まさかこの人、喋っているのか? 声が……聞こえない。

 教えてくれているのはありがたいが、申し訳ございません!!


「あ、ありがとうございます!!」


 適当に礼を言って頭を下げた。目的地は分からないが走り出した。

 ここは島だ。走っていればいつかは目的地に着くだろう。

 とにかく今はいったん現在地が分かるような場所を探そう。

 振り向くことなく俺は歩道を走り続けた。あぁ、あの人怖かった。


 ◆   ◆   ◆

 

 どうにか歩いているとそれっぽい建物を見つけることに成功した。

 二階建てのアパートだ。

 表門の横にかけられた表札には『フィッシャーマンズ・ハウス』と書かれている。

 おそらくこのアパートの名前だろう。そしてその横には小さく『管理人:比良目メメ』と書かれている。推測する必要もなく、ここのオーナーの名前だと思われる。

 彼女がまだ親父の言う兄の娘かはまだ分からない。だが、可能性は高い。

 なぜなら地図に書かれていた目的地とここが一致するからだ。

 従姉の苗字は比良目なのか……。魚とは関係ないが響きがなんかヤだ。

 とりあえずここまで来た訳だから、まずは挨拶をしないといけない


 柵を開け、敷地内に入ると――


「ぎゃぁああああああああああああああああああああ!」


「叫び声!?」


 一番手前の一階の部屋から女性の叫び声が消えこた。これは事件だ!

 玄関のドアには『大家』と書かれている。つまりはオーナーの部屋?

 すごい断末魔だった。まさか、誰かが殺されたのかも……。

 今日はついていない。なんでこうも次々と事件に巻き込まれるんだよ。

 殺人だった場合はどうする? そうだ。警察を呼ぼう!!


「って……そういえば電池が切れてんだ……」


 スマホは頼りにならない。この足で警察を探さなければいけないのか。

 だが、そもそも俺は来たばかりだ。派出所の位置なんて知る訳がない。

 逃げる? 助ける? 犯人の顔だけでも見ておく? ――それだ。

 犯人の顔を見ておけば、警察が捜査するときに有力な情報となる。

 俺は大きく頷き、思いっきり走り出した。

 一階の部屋へと近づき、ドアを蹴り破った。犯人を驚かせる作戦だ。


「覚悟しやがれ殺人鬼!! ……ん?」

 

 部屋に入り込んだのだが、荒らされた形跡も暴れた形跡もない。

 まさか、大家さんは寝ているところは襲われたのか!?

 警戒しながらさらに奥へと入り込む。廊下を過ぎて居間へと。

 そこにはゲームのコントローラーを握り、倒れる女性の姿。

 髪はボサボサで上はジャージ、下はパ、パパ……パンツ。

 年齢は推定20代後半と思われる眼鏡をかけただらしない女性。

 刺されては――いないようだな。出血は何もない。

 ならば毒殺か? 毒を盛られたのか……。なるほど。

 ふぅ、緊張するぜ。

 油断は大敵。なぜならカーテンや窓は閉まっていたからだ。

 これが意味することは一つ。犯人はまだ室内にいる。


「どこだ。どこに隠れてやがる」


 深呼吸をしながら部屋を見回す。なんだこの部屋、ゲーム機だらけだ。

 MiiU、PllyStation、Familiar Computer、しかもワンダースワンまで。

 この子は金持ちなのだろうか。これじゃ命を狙われて当然だな。


「――!?」


 俺は油断した。突然足を何者かに捕まれる。ヤバイ、やられる!!


「君、だーれ?」


「……え?」


 下を確認すると、そこには眼鏡の女性の顔が見える。

 彼女はジト目をこちらへと向け、ポテチと食べていた。

 俺の足を掴んでいた人物は――管理人さんだった。


「離してください。足を掴まれていたら、犯人が襲いかかってきたときに出遅れます。俺は大家さんの仇を討たなければいけないのです」


「へぇー。君は正義感溢れるフレンズなんだね」


 正義感なんかじゃない。ただ、家族が命を落とすのは嫌なんだよ。

 彼女は俺の足から手を離し、一人でポテトチップスを食べ始めた。

 寝ながら食べたら太りそうなのだが、スタイルは……いい方だな。

 太っているどころか、不健康そうな体をしているイメージだ。


「パリパリ。コーラうまっ」


「……ん?」


「いやぁ、ゲームオーバーっすわー」


「……んん?」


 あれ。あれれ。俺がここに飛び込んできた理由ってなんだっけ?

 確か管理人さんが殺されて、犯人の顔を一目で見るために……。

 冷静に考えてみよう。管理人さんは――生きとるやないか。


「殺人鬼は? 死体は? 犯人は? 逮捕は?」


「君は何を言っているんだ」


「だって管理人さんは犯人の殺されたんじゃないのか」


「想像力豊かな泥棒さんなんだね。FPSなら勝てるけど、リアル世界の対人戦では負ける。好きにしな、なんでも盗んでいけばいいよ。あ、僕の心はダメだよ」


「いや、あの……俺、泥棒ではありません」


「ほへ? 泥棒ではないとすると、NH系の人間か。しつこい奴らだ」


「いや、だから、あの、俺はNH系の人間ではありません」


「難解だね。泥棒でもNH系の人間でもない。なら、君は誰なんだい?


「俺の名前は坂凪さかなぎ螺衣らいです」


「あ。あぁ、君がお父さんの弟の息子さんか。ダイナミック登場、よろしくー」


 彼女は脱力した眠そうな口調で話している。聞いていて眠くなりそうだ。

 何はともあれ、殺人鬼のくだりは誤解……なんだよな? たぶん。


「殺人鬼がいないとすると、さっきの叫びはなんだったんだ?」


「あぁ、あれか」


 親父の姪っ子である比良目メメさんはうんうんと頷き始める。


「あれはあれだよ、ゲームで負けてしまい、つい大きな声で叫んでしまったのさ」


「ゲーム?」


「そう、新発売のFPSでさ。ちょうど高難度のミッション中だったんだけど、ギリギリのところで負けちゃってさー。これはもう叫ばずにいられない状態だったのだよ」


「つまり誰も死んでないんですよね?」


「いいや、死んでる」


「??」


「ゲームの中でね。だからゲームオーバーなんじゃないか」


「そういうことか」


「何、もしかしてFPSに興味があるの?」


「残念ながらありません」


「そうか。それは残念だね。まぁ、適当なところに座りな」


 彼女は優しい笑みを浮かべ、やる気なさそうな動きで立ち上がる。


「丁度いいタイミングだし、お茶でも出すよ。何がいい? 緑茶? 紅茶? 魚の油? 水?」


「水でお願いします」


 今、魚の油と聞こえたような気がしたのだが……飲み物か?

 魚の油なんて飲んだ日には24時間気絶して病院に搬送されそうだ。

 俺は彼女のお言葉に甘え、適当な場所に座った。

 座りながら、俺は部屋を見回す。女性の部屋にしては殺風景な光景だな。可愛いぬいぐるみとかな何もない。置かれているのはゲーム関連のモノばかり。

 雑誌やグッズ、ゲーム機本体や沢山の段ボール箱。


「あららー。君、玄関のドアをぶち壊して入ってきたの?」


 キッチンの方から大家さんの声が聞こえていた。そういえば、そうだった。


「すいません。あの時は大家さんが殺されているかと思ったので」


「まぁ、いいけど、あとでダンボールか何かでふさいでおかないとね」


 俺が待っている間、大家さんはキッチンの方から話かけてきた。


「数日前さ、大輔おじさんがここに来たんだよね。でさ、君のこと、いろいろと聞かせてもらったよ」


 あのクソ親父、余計なことは言っていないだろうな。


「なんか言ってましたか?」


「言っていたよ。君さ、魚が嫌いなんでしょ?」


「はい。嫌いです」


「なのに、この島の高校に入学するなんて理解に苦しむよ」


「……」


「嫌いな物に立ち向かう勇気。僕は嫌いではないけどね」


「……」


 頭の中が真っ白になっている。俺は自分の耳を疑っていた。


「君はマゾだね。分かる? マゾヒスト」


「……」


 この島の高校に入学する? 冗談だよな……。聞き間違い?

 硬直していると、比良目さんが居間へと戻ってきた。彼女は水の入ったコップを俺の前に置く。比良目さんは俺の対に位置するちゃぶ台の向こう側に座った。


「ありがとうございます」


「それで君はMなの? Sなの?」


「今、とんでもない聞き間違いをしたのですが、ご質問いいでしょうか?」


「いいよ」


「俺がこの高校に入学するって……え?」


「うん。僕は大輔さんからそう聞いたよ」


「……オウ、マジカヨ……」


 彼が俺を拉致するときはいつもそうだ。連れてこられた地は必ず転校先。

 だぁああが、今回は思い通りにはいかないぞ。俺はもう大人なんだ。

 自分の意志で、自分の考えで、行動することのできるオ・ト・ナ。

 こんなどこだか分からない島の高校に入学しろだ? ふざけるな。


「だいたい、俺はこの島がどこかすらも知らないんですよ。何が入学ですか」


「これは驚いたね。君はそんなことも知らないのかい?」


「はい。俺は今朝、親父に無理やり連れてこられたもので」


「そうか。君のお父さんは説明不足なヤツなんだね。まぁ、いいよ。僕が教えてあげる。ここは伊豆諸島の島・三宅島みやけじまだよ」


「三宅……島?」


 テレビで見たことがある。言われてみればこの特徴的な円の形は三宅島だ。

 以前、親父が俺に熱く語っていたことがあったな。

 ここは魚の種類が多く存在し、漁業が盛んな島だと聞いたことがある。

 そしてこの島のもう一つの魅力が島の地形だ。

 近海には様々な地形が存在するので、ダイバーたちからも愛されている。


「そうか、ここがあの三宅島なのか。三宅島の学校ってどんなところなんだ?」


 大自然の中にある高校なら、なんだか清々しい感じがするな。

 都会での平凡な生活もいいけど、ここも悪くないのかも。

 千刃里と離れ離れになるのは寂しいが……まぁ、仕方がない。


「もしかして君、自分がどんな学校に入るかも知らないのかい?」


「はい」


「お、おう」


 彼女は頬を掻く、「んー」と喉を鳴らし、言葉を探してる。


「えーっと。単刀直入に言うと、君の親父さんは頭がおかしい」


「激しく同意します。それで、この島にある学校って?」


「うん。もちろん漁師により、漁師を育成する、漁師のための学校だよ」


「……嘘、ですよね?」


「嘘じゃないよ」

 

 一瞬でも入学してもいいかなーと思った俺がバカだった。

 ここは親父が連れてきた場所だぞ。普通の場所ではない。

 漁師の学校。魚がいっぱい。魚類に触れる……。 

 聞いているだけで吐気がしそうな学校だ。給食は毎日魚か?

 そんな悪夢はごめんだ。俺は漁師になんてなりたくない。


「この島にある高校がどうであれ、俺は入る気なんてありません」


「ほう? じゃあ、どこの高校に入ると言うのだい?」


「東京の高校に戻ります。俺の居場所は東雲高校なんです」


「そっかー。ようやく入居者が見つかったと思ったのに……」


「入居者と言えば、ここ、誰か泊まっているのですか?」


「ううん。前まではいたんだけどね、若い子はみんな島を離れて都会に行ってしまったのさ。おかげで残されたのは20代後半で毎日ゲーム三昧の僕一人」


「ぐぬっ……」


 そんなことを言われたら、罪の意識を感じてしまう。俺は悪くないぞ。


「島の人は都会に憧れる。これは普通のことだよ。僕は誰も責めはしない」


「……」


「皆が皆、都会に憧れて島を出ているのなら、僕は植福するよ」


「……ん?」


 なんだか奇妙な発言だったな。『のなら』と言う部分が気になる。

 これはあたかもほとんどの人がそうではないというようなものだ。


「どういうことですか?」


「いいや、こっちの話だよ。島の外から気が部外者には関係ない話だ」


 そんな言い方されたらさすがに俺も少しだけ怒りを覚えてしまう。

 清奈も比良目さんも俺を部外者、部外者いいやがって。

 確かに俺は部外者だが、もっと別の言い方があるだろ。

 

「どういうことなんですか? 話だけでも聞かせてください」


「聞くかい? 聞くというなら話すよ。入居者たちのことを」


 彼女は浮かない表情を浮かべ、ゆっくりと――語り出した。

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