直接的な説明文は特にないが、その登場人物がどんな人間か、今どうなっているのかが、スルスルッと胸の中に落ちてくる。何とも爽やかな読了感。おちゃめな男の一人称と時々ぶっ込んでくる言葉遣いが読みどころ。スッパーンッと読めるので、是非、御一読を。
小学校の入学式の前日から時はどんどん経っていき、娘は大きくなり、父親は相変わらず面白くてよく食べる。ここまで人参で泣かせてくるとは思わなかった。何故人参なのか、最後まで人参がしっかり活用されていてよかった。私は父親ではないが、なんだか父親の気持ちが分かった気がした。