第6話 北の英雄
北軍の幹部達の会話が聞こえる…
幹部A「あんな小僧で大丈夫ですかね?」
幹部B「大丈夫だよ、むしろあいつしかこの任務を成功させられんよ」
幹部A「はぁ〜、そうですか…あんな小僧に何が出来るんだか…」
幹部B「お前何も知らないんだな…いいか?何も知らない様だから教えてやるけど俺が今から言う事は絶対に秘密にしろよ」
幹部A「えっ?あっ、はい分かりました。秘密にします。で?あいつは一体何者なんですか?」
幹部B「北地区が独立した時、中央軍が大群勢で攻めてきただろ?」
幹部A「はい…攻めてきましたね、それで?」
幹部B「あの戦の最中、中央軍の最高司令官が誰かに殺されたの覚えてるだろ?」
幹部A「そりゃ〜、覚えてますよ、そのおかげで北軍が大勝利しましたからね〜。でも誰がやったか結局分からなかったですよね?」
幹部B「ここまで言って分からないか?お前やっぱり阿保なんだな…」
幹部A「まさか…まさか…」
幹部B「そのまさかなんだよ」
幹部A「そんな…あんな小僧が…でも…なんで…なんで秘密にしてるんですか?」
幹部B「あいつはな、北軍最高司令官の養子なんだよ、中央軍の最高司令官を殺ったなんて事が中央の連中にバレて見ろ、命を狙われちまうだろ?だからウチの最高司令官が箝口令を敷いたんだよ。この事を知ってる奴は幹部連中でもごく僅かだ」
幹部A「あんな小僧が…そんな凄い奴だったなんて…」
幹部B「あいつは北の英雄だよ」
幹部A「その事を公表してたら間違えなく英雄でしたね」
幹部B「お前さん、やっぱり阿保なんだな…公表しようがしまいと英雄なんだよ。あいつのおかげであの絶望的な戦に勝てて独立出来たんだからな。まぁ、多分まだまだ戦は続くけどな
」
幹部A「そうですね…あっあいつの名前なんて言ってましたっけ?」
幹部B「キューイ… あいつは北の英雄キューイだ」
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