ダンジョン攻略と新妻

さて、少し時間が飛んで、現在は九十九階層目。

現在、武器と防具は此れ等を使っている。


先ずは剣。

魔銀製剣 《自動修繕》《切れ味倍加》《連刃》


次に槍。

真銀製槍 《自動修繕》《突撃ダメージ倍加》《移動速度上昇》


次は鎌。

灰塵石製鎌 《焼失》《炎熱系攻撃無効化》


お次は刀。

名刀【如月・六文字】 《一刀両断》《自動修繕》《纏刃》


そして短剣。

真打【万破・霜月】《決壊切断》《万破》《自動修繕》


最後に防具。

頭 なし

首 白楼のネックレス 《状態異常無効》

銅 津賀霊泉の羽織り 《被ダメージ二十%カット》 白神豊山の着物 《移動阻害無効》

脚 なし

足 九尾の雪駄 《移動速度倍加》《空中抵抗減少》《空中歩行・六歩》


と言った具合だ。

因みに情報庫のステージは11迄進化した。

レベルは既に263になっている。

いやあ、魔物部屋に出た時はマジで死ぬかと思ったわぁ。

恐らくだが、鬼族の血が混ざっているから筋力が高いのだろう。


まあ、良いか。


「さあ、最終決戦と行こうじゃないか。」


そして、扉を開けた。

その先は、

いや、違う。良く見ると、それは生物だと言う事が分かる。

その生物の名は、


ドラゴン 龍族 雌 ????歳 レベル312

特殊スキル 不明

スキル 不明

※昏き森のダンジョンマスター。

太古の世界では、【暴食】の化身として怖れられていた。


おいおい、マジかよ。

切り札使っても怪しい勝負じゃねえか。


そんな事を考えていると、龍が目覚めた。


「ふわぁぁぁあ。 おや?こんな所に人間とは珍しい。」


えっ!?喋んの?!


「どうした?下等生物人間?我の存在に驚いて、声も出せなくなってしまったか?

まあ、仕方有るまい。絶対的な力の差を生物は恐れるモノだからな。」


もう既に興味を失ったのか、此方を見もせずに尻尾を叩きつけてきた。

直撃したら、粉砕スプラッタ確定な速度だな。


まあ、当たればだが。


〈ザシュッ!〉


「グゥアアア!!!!」


如月が尻尾を断ち切った。

切り取った尻尾は、情報化してありますよ?

流石はステージ11と、言うべきか。

返り血が来る場所すら狙える位に刀が上手く扱える。

勿論、刀による戦闘に慣れてきたと言うのも有るだろうが。

尻尾を登って、胴体を斬る。

流石に全長十数メートルは在りそうな巨体に深い裂傷は与えられず、治癒魔法で治されてしまった。

ただ、治癒魔法にも限度は有る様で、断ち切られた尻尾は治していない。

おそらく、治癒は出来るが再生は出来ないのだろう。

だったら、一撃必殺が出来れば、良いか。


風属性魔法を発動し、着地する。


「空想情報実装 構築!」


すると、青い光を放つ言葉が俺の手に収束し始める。

収束が終わると、一振りの剣が握られていた。


「時間がねえから、直ぐ終わらせるぞ!」


風属性魔法を瞬時に発動し、縮地も発動させ一気に詰め寄って、跳躍する。

跳躍時に、風属性魔法を発動する事によって跳躍を補助する。

そのまま、心臓コア破壊ブレイクする。

そして、情報化。

更にステージ6時に追加された【情報の改竄】を使い、名前をドラゴンからノアへ、種族を龍族から龍人族へ、改竄した。

そして、【情報の具現化】を行う。


青く光る言葉が収束し、人型を成していく。

完全に言葉で人型が埋まると、蒼い髪の女性の姿になった。


「ん、んん…… むむ?我は死んだんじゃ?」

「うぃっす、ノア。不調は無いか?」

「うむ、無いぞ。 むむ?我に名前等無かった筈なのだが……?」

「俺が書き換えちまったからな。もし、嫌なら元に戻すが、どうする?」

「いや、このままで良いぞ? 番になるなら此方の方が便利であろうからな。」

「そうか。……番?」

「うむ。我は此処で番となる雄を探していたのだ。お主はその基準を充分所か、オーバーしてるからの。それに、名前を付けれるのは龍の間では婚姻の儀じゃぞ?」


マジかよ……。

これは、浮気にならないか?

自称とは言え、既に神様が嫁に居るから無理なんじゃないか?


《〈ピロンッ!〉メッセージが届きました。

旦那様へ。

この世界イシュタリアでは、多重婚は法律上でも宗教上でも何の問題は有りません。ですが、第一婦人の座は空けておいて下さいね。

by 愛しのお嫁様より》


まあ、神様からの承認が有るなら良いか。

さて、ダンジョン最上階奥に在る、宝物庫に向かいますか。


◆ ◇ ◆



おお!正に宝物庫と言った感じだな。

さて、全て情報化しますか。


うし。目ぼしい物もそうじゃない物も、集め終わったし外に出ますか。


「ノア。ダンジョンから出るぞ!」

「うむ、行こうか。旦那様」


宝物庫奥に有った転移用魔法陣を起動させる。

一瞬視界が白く染まるが、次の瞬間には眩い太陽の光が目を刺していた。


「よっしゃあああ!久し振りの外だああ!敢えて言おう。私は帰って来た!始めてきたけどな!そこは突っ込むな!」

「旦那様、一人で何を言っておるのだ?」

「いや、何でも無い。取り敢えず、街を目指しますか」

「うむ」

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知識を増やして強くなろう。 近藤 護 @konoe_kanata

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