世界の終わりの図書館

ここは、世界の終わりの図書館

普段は1人の少女とネコしかいません

でも、今日は訪れるひとがいるみたい



トン、トン、トン

『はーい』

少女が返事をすると、扉が開きます

そこにいたのは、妙齢の、おばあちゃんでした

『あら、お久しぶりです』

と、彼女が言うと、おばあちゃんのほうも、会釈しました




その老女おばあちゃんは、昔から、この図書館に通っている、所謂常連さんで、少女がこの図書館で、司書的な事をし始める前から、通っているそうです




『そういえば、聞きましたか?

生存条約というのが、締結したそうですよ』

『あら、どういう事かしら?』

とおばあちゃんは尋ねました

少女は答えます

『人間と、魔族と、魔物モンスターが皆平等になるそうですよ』

『へえ』

と、おばあちゃんは感慨深げに、呟きます

『私が子供のころは、耳がとがっているってだけで、いじめられたのに、時代は変わるもんだね』

『はい、借りる本はこれだけですね』

『あっと、うん、そうだよ』

おばあちゃんが、はっと気づいて、借りた本をもらう横で、ネコがニャアとあくびをしました

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