マルメルの実
ある
魔物は聞きました
『ねえ、おねえさん、どうかしたの?』
『ああ、困った、困った
なんでこんな事に…』
『ねえ』
『わあ、ビックリした!』
と、錬金術師はようやく、魔物に気づきました
『いや、魔物なんかに、言っても、特になんもならないわよね…』
『ねぇ、ねぇ、教えて』
と、魔物はしっぽをふって、おねだりします
『ち、仕方ないわね、ある
話によると、ここらへんに、その実がなる木が生えてるらしいけど』
『え、マルメルの実かい?
それなら、ボクんちにいくらでもあるよ』
『え、マジで?』
錬金術師はキョトンとした顔をしました
『うん、なんだ、そんなことかあ
マルメルの実ならボクんちに、一杯あるから、おいでよ』
『え、いいの?』
『うん、
と魔物がニコニコしながら、言うと、魔法使いは、
(か、可愛い…!)
と胸が、締め付けられてしまいました
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます