第13話疑惑 4
あっという間に時間は過ぎ、デート当日。
あんまり力を入れすぎず、カジュアルな格好にした。
To 岡野裕也
Sub 無題
Text おはよう デートが楽しみで早起きしちゃいました
To 岡野裕也
Sub 無題
Text 今からシャワー入るのでメール送れません
To 岡野裕也
Sub 無題
Text シャワーから上がったよ
To 岡野裕也
Sub 無題
Text ゴミ捨ててきます
もうすぐ会えるっていうのに、細かくメールを送ってくる岡野さんは面白い人だ。
To 大西舞子
Sub 無題
Text おはようございます
今起きました
To 大西舞子
Sub 無題
Text 私も今から準備します^^
To 大西舞子
Sub 無題
Text 私もシャワー入ります
To 大西舞子
Sub 無題
Text 準備できました。 待ち合わせまであと30分ですね^^
負けずに私もメールを送る。
待ち合わせ時間10分前、鞄を手に持つと部屋を出た。
廊下で姉彼とすれ違う。
「フッ、休みの日に化粧して出かけるって。男居ない癖に・・・・」
小汚い声が聞こえたけど、無視をした。
車に乗り込むと
To 大西舞子
Sub 無題
Text 今から待ち合わせ場所へ向かいます。
送信っと。
この息苦しい家から抜け出す一歩を踏み出すんだ。
車を発進させた。
待ちあわせ場所に到着。
携帯を確認するとメールは2通届いていた。
To 岡野裕也
Sub 無題
Text ガソリンを入れてから行きます
To 岡野裕也
Sub 無題
Text 着きました 大きな道路側に車を止めています
どうやら彼はもう着いているみたいだ。
彼の車の近くに停車すると、携帯を開く。
To 大西舞子
Sub 無題
Text 着きました。 今からそちらに行きます。
車から降り、彼の車へ向かう。
告白されてから初めて彼に会う。
メールを毎日送っていたとはいえ、緊張する。
車の近くまで行くと、彼は気づき車から降りた。
「おはようございます。今日はわざわざ時間を作ってくれてありがとうございます」
頭を下げる。
「いえいえ!こちらこそ、ありがとうございます!」
彼の丁寧で腰の低い対応に、私も慌てて頭を下げた。
「じゃあとりあえず車に乗ってください。
らーめん食べに行きましょう。何処に行こうかな~」
ゆっくり車が動き出す。
初めてのデート。
彼について、何か知る事は出来るのだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます