第3節
育成所に入り、駄馬に跨る。
案の定、僕は駄馬すらまともに扱えない。
走らせることすら難しく、
駄馬は好き勝手に暴れ、
くつわを付けていないかのように、
僕の意思に反して暴れ回る。
だが、諦めてはいけない。
この駄馬を手なずけられて、
初めてお前に跨がれる。
この気概を持って、
駄馬に跨り続け、
何度も転げ落とされる。
好きで振り回されているわけではない。
勘違いしてくれるな。
いずれ、
立派に乗りこなしてみせる。
駄馬ではなく、
ユニコーンを。
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