第4節
お前は僕にそっぽを向いてばかりだね。
僕に目もくれず、
眼差しは風を見ている。
お前を早くものにしたくて、
気が早いが、契約を結ぶことにした。
一方的な契約だ。
お前はそっぽを向いたまま、
そ知らぬ顔だ。
だが、それでいい。
これは験担ぎに近い。
お前と契約すれば、
きっと駄馬もひれ伏すと、
虎の威を借る狐に近い。
効果はどうなるか分からない。
だが、どんな結果になろうとも、
お前と契約したことを後悔しない。
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